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Shiba Inuのレイヤー2ネットワーク「Shibarium」で、日次取引件数が1日で急増した後、翌日には大きく減少し、平常水準へ戻った。開発面ではインフラ整備が続いているものの、市場全体では流動性の弱さがなお意識されている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが11日に報じた。以下、日付は現地時間。ShibariumScanのデータによると、日次取引件数は8日の738件から9日には4480件へ増加したが、10日には831件まで低下した。

9日の件数は、日次取引件数としては約1カ月ぶりの高水準だった。ただ、この増加は長続きしなかった。Shibariumでは過去にも取引活動が一時的に膨らんだ後、短期間で失速する動きがみられており、今回も同様のパターンを示した。

7月にも取引件数は急増後に減少しており、8月1日に2570件まで伸びた後、平常水準へ戻っていた。今回も9日の急増後に従来のレンジへ戻っており、短期的な反発の持続力にはなお疑問が残る。

一方、開発面では動きが続いている。Shiba Eternityのアドバイザーであるマズレアルは、Shiba Inuの開発チームがERC-4337ベースのガスレス取引向けPaymaster、暗号資産決済API、ホスティング型のオンチェーンデータエンドポイント、ShibaSwap SDKに関する18ページ分の開発者向けドキュメントを追加したと明らかにした。

マズレアルは、これらの機能について、Shibarium上でコンシューマー向けアプリケーションを構築するための基盤になるとの見方を示した。

もっとも、こうした動きはShibarium固有の問題だけでは説明しにくい。オンチェーン分析企業Glassnodeは、市場全体がなお「過渡期の回復局面」にあると分析している。

機関投資家の資金フロー改善やテイカー需要の強まり、オプション市場で防御的なポジションが和らいでいることなど、前向きなシグナルは出ている。ただ、現物市場の流動性とオンチェーン活動は依然として弱く、回復基調はなお脆弱だという。

SHIBの価格も、こうした地合いを映した。SHIBは24時間で0.10%下落し、週間では9.69%安となった。市場参加者はコアインフレ指標の発表を控え、慎重姿勢を強めている。

デリバティブ市場では売買が増えた。暗号資産先物の取引高は24時間ベースで20%増の1390億ドル(約20兆8500億円)となり、未決済建玉は同3%増の1154億ドル(約17兆3100億円)だった。

ただ、市場では、これは新たな方向感に賭ける動きが本格化したというより、既存ポジションの入れ替えが活発化した結果との見方が出ている。

足元では、Shibariumの一時的な取引急増だけで明確な回復シグナルを確認する状況には至っていない。ネットワーク活動は再び平常水準へ低下しており、市場全体でも流動性とオンチェーン指標の弱さが残る。

今後は、開発インフラの拡充がShibariumの実利用拡大につながるかが焦点となる。

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