Abbottは11日(現地時間)、消費者向け連続血糖測定器「Lingo」をGoogle Healthと連携すると発表した。ITメディアのEngadgetによると、複数年にわたる協業の一環だという。Lingoの利用者は代謝データをGoogle Healthアプリで確認できるほか、コーチング機能を通じてAIによる提案を受けられるようになる。
両社はあわせて、代謝健康に関する共同研究も進める。連続血糖測定データに加え、ウェアラブル端末のデータ、検査データ、アンケート結果を組み合わせ、活動量や睡眠、ウェルビーイングと代謝状態の関連を分析する。得られた知見は、より個別化された助言の提供につなげる考えだ。
Lingoは、インスリンを使用しない成人を主な対象としている。一方で、糖尿病ではない人が連続血糖測定器を使うことの健康上の利点については、現時点で明確な結論は出ていない。
ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院が年初に公表した論考でも、非糖尿病者に対する連続血糖測定器の有効性は不明確だと指摘した。栄養情報への関心が高まり、食事選択に影響を与える可能性はあるものの、非糖尿病者の身体は多くの血糖変動を自律的に調整できるため、数値への過度なこだわりがかえって望ましくない食習慣につながるおそれがあるとしている。
結果の解釈の難しさも課題だ。TikTokで「Doctor Idz」として知られる医師、イドリス・ムガル氏は、連続血糖測定器の数値を判断するには追加データもあわせて見る必要があると述べている。一般利用者にとっては結果の読み解きが難しく、十分に活用できない可能性もあるとの指摘が出ている。
食事を含む健康習慣を見直す際には、事前に主治医へ相談すべきだとの見方も示された。今回の提携は、血糖測定データをGoogle HealthアプリとAIコーチング機能につなげることで、活用の幅を広げる取り組みといえそうだ。