ソニーが、生産終了したフラッグシップヘッドホン「WH-1000XM4」をベースにした新モデルを投入するとの観測が浮上している。製品名は「WH-1000XM4C」で、価格は250ドル前後になる可能性があるという。
7日付のEngadget報道によると、ソニーは「WH-1000XM4C」を約250ドル(約3万7500円)で発売する可能性がある。
今回取り沙汰されているモデルは、2020年発売のWH-1000XM4から大きな仕様変更はないとみられる。リーク情報では、主な違いはバッテリー駆動時間とカラーバリエーションにとどまる見通しだ。折りたたみ構造や40mmドライバー、ノイズキャンセリングプロセッサーなどは、従来のXM4を引き継ぐとされる。
バッテリー駆動時間はやや短くなる可能性がある。リーク情報によれば、新モデルはアクティブノイズキャンセリングオフで最大34時間、オンで最大27時間。2020年モデルのXM4はそれぞれ38時間、30時間としており、わずかに短縮される見込みだ。カラーはブラック、プラチナムシルバーに加え、ラベンダーが追加されるとの見方も出ている。
発売時期についても情報が出ている。情報を公開したリーカーは、ソニーが9月7日にXM4Cを投入するとしている。価格は欧州で250ユーロ、英国で220ポンド前後になるとの見方だ。このリーカーについては、2024年のPS5 Pro発表を的中させた実績があると紹介されている。
焦点の1つは、ソニーの現行ヘッドホン製品群における価格戦略との整合性だ。WH-1000XM6は米国で460ドル(約6万9000円)、EUで470ユーロで販売されている。一方、XM4Cは240~250ドル前後とみられており、最新フラッグシップより一段手頃な価格帯を担うモデルになる可能性がある。
もっとも、製品ラインアップ内での立ち位置は分かりにくくなる可能性もある。旧世代の「WH-1000XM5」が値引き時に250ドル前後まで下がるケースがあるためだ。実売価格次第ではXM4CとXM5が競合する可能性があり、Engadgetはその場合、XM5を選ぶ方が合理的だとの見方を示している。
仮に今回の製品が実際に発売されれば、既存の設計や部品を活用して価格を抑える戦略が、プレミアムオーディオ市場でも広がる兆しと受け止められそうだ。上位モデルの価格上昇が続く中、ソニーが過去の主力製品を再構成し、中価格帯へ再投入する形で需要を取り込む可能性がある。
ただ、現時点ではソニーの公式発表はなく、情報はあくまでリークベースだ。最終的な発売の有無や仕様、地域別価格については、今後の正式発表を待つ必要がある。