資産運用会社ARK Investは、主力ファンド「ARK Innovation ETF(ARKK)」でSpaceXとCircleを買い増しし、両社を上位保有銘柄に引き上げた。
ブロックチェーン系メディアDecryptoが6日(現地時間)に報じたところによると、ポートフォリオに占める比率はSpaceXが4.73%、Circleが3.90%。いずれもARKKの中核保有銘柄に加わった。
開示資料によると、SpaceXはARKKの保有上位5銘柄で、評価額は約2億8200万ドル(約423億円)。Circleは同8位で、評価額は約2億3300万ドル(約350億円)だった。両社はTesla、Coinbase、Robinhood、OpenAI、Bitmine、Palantirなどと並び、ARKKの上位銘柄に入った。
今回の順位上昇は、直近の買い増しを反映したものだ。ARK Investは両社の第2四半期決算発表後も保有比率を引き上げた。直近の取引開示では、SpaceX株18万1830株をARKKを含む4本のETFで購入。Circle株は27万3343株をARKKなど3ファンドで買い付けた。終値ベースの購入額はそれぞれ約2000万ドル(約30億円)、約1730万ドル(約26億円)だった。
市場の注目は、両社の直近業績と買い付けのタイミングに集まった。Circleは第2四半期の売上高と準備金収益が7億100万ドル(約1052億円)で、前年同期比7%増。調整後EBITDAは1億4300万ドル(約215億円)と同8%増だった。ステーブルコインUSDCの流通量は733億ドル(約11兆円)と19%増え、オンチェーン取引規模は151%増の14兆8000億ドル(約2220兆円)に達した。一方、決算発表後の株価反応は限定的だった。
SpaceXは四半期売上高が92%増の78億ドル(約1兆1700億円)となった一方、株価は13.6%下落した。投資家は184億ドル(約2兆7600億円)の設備投資計画に注目しており、同社経営陣はこの資金を人工知能(AI)能力の拡大に充てる方針を示した。売上高の伸びより、大規模な投資計画が株価に強く影響した格好だ。
ARK Investの直近のポートフォリオ調整も、今回の買い付けと軌を一にする。7月末にはBitmine、Robinhood、Block、Bullishの持ち分を一部売却した一方、CoinbaseとCircle株を約4350万ドル(約65億円)分買い増し、SpaceXにも約1450万ドル(約22億円)を追加投資した。
一連の動きからは、ARK Investの投資軸がより鮮明になっていることがうかがえる。SpaceXとCircleの上位浮上は、AI、暗号資産、フィンテック、ハイテク株を中心とする戦略を維持していることを示す。Circleはステーブルコイン流通とオンチェーン決済の拡大を追い風に存在感を高め、SpaceXは大型投資を伴いながらも長期成長を見込む銘柄として組み入れ比率が高まっている。