科学技術情報通信部は16日、国際原子力機関(IAEA)総会で、小型モジュール炉(SMR)や海上原子力を含む次世代原子力技術の開発方針を示し、関連分野での国際協力拡大を訴えたと発表した。あわせて、国際的な核不拡散体制を支持する立場も改めて確認した。
同部によると、ク・ヒョクチェ第1次官は14~18日にオーストリア・ウィーンで開かれている第70回IAEA総会に韓国の首席代表として出席し、15日に基調演説を行った。
ク次官は演説で、原子力はエネルギー安全保障とカーボンニュートラルの中核を担う基盤であり、将来の成長戦略技術でもあると位置付けた。安定した無炭素電源の拡大と次世代原子力技術の開発を並行して進める方針を示し、「7大SEEDプロジェクト」を通じて新市場の創出を目指す考えを示した。
また、SMR特別法を軸に、革新型SMR(i-SMR)の開発と活用拡大を進める方針も打ち出した。「K-ムーンショット」の一環として、原子力と造船・海洋技術を組み合わせたSMR船舶の開発計画も紹介した。
ク次官は、次世代原子力技術の普及には、安全性と責任ある利用に対する信頼の確保が重要だと指摘し、持続可能な原子力利用に向けた国際協力の必要性を強調した。
さらに、国際的な核不拡散体制を支持する韓国の立場を再確認した。北朝鮮とイランの核問題、ウクライナの原子力施設の安全・セキュリティ、福島の処理水問題などを巡っても、IAEAと協力していく考えを示した。
総会期間中には、ラファエル・グロッシIAEA事務局長のほか、シンガポールやカナダなど各国政府関係者と会談し、SMRをはじめとする将来の原子力分野での協力策を協議した。ク次官はあわせて、10月に韓国で開かれるIAEA原子力閣僚会合への参加も呼びかけた。
このほか、ク次官はグロッシ事務局長とともに、「韓国-IAEA協力70周年パートナーシップおよび未来ビジョン」をテーマとする韓国技術展示館の開幕行事に出席し、これまでの協力成果と今後の方向性を共有した。IAEAが進める開発途上国向けのがん対策支援には、2万ドルを寄付した。
ク次官は「韓国はSMRと海上原子力など次世代原子力イノベーションを主導していく」と述べた。その上で、来月韓国で開催されるIAEA原子力閣僚会合について、「各国代表と原子力の新たな可能性と国際協力の未来を議論できることを期待する」と語った。