Appleのスタイラスペン「Apple Pencil Pro」と「Apple Pencil USB-C」は見た目や基本的な使い勝手が近い一方、対応機能と価格にははっきりした差がある。メモや筆記が中心ならUSB-Cモデルで十分な場面が多いが、より細かな操作や表現を求めるならProモデルが候補になる。
Engadgetは8月6日(現地時間)、両製品はいずれも高精度・低遅延を特徴とするものの、使い勝手は搭載機能や用途によって分かれると報じた。
両モデルはサイズ感や基本性能が近い。どちらも筆記やドローイングに対応し、画面に触れる前にペン先の位置を表示するホバー機能を備える。傾き検知にも対応しており、陰影表現や視覚効果に活用できる。Appleは、ピクセル単位の精度と低遅延を実現すると説明している。
差が出るのは、Proモデルに追加された機能だ。Engadgetは、Apple Pencil Proでは複数の機能強化が図られており、どのモデルを選ぶかによって使い勝手が大きく変わると指摘した。単なる入力デバイスの違いにとどまらず、iPadでできる表現や操作の幅にも影響するという。
価格差も小さくない。Apple Pencil Proは129ドル、Apple Pencil USB-Cは79ドルで、差額は50ドルある。この追加コストをどう見るかは用途次第だ。授業中のノート取りなど基本用途が中心ならUSB-Cモデルでも多くのニーズを満たせる一方、操作性や表現の幅を重視するアーティストやクリエイターにはProモデルの価値が大きいとしている。
選ぶ際の基準は、予算、端末との互換性、日常的な使い方の3点に集約される。メモや筆記を優先する学生などにとっては、USB-Cモデルが現実的な選択肢になる。一方で、細かな表現や作業時のコントロール性を重視するユーザーには、Proモデルが向くという。記事は、予算とiPadのモデル、普段の利用スタイルが判断材料になると整理した。
Apple Pencilのラインアップが分かりにくいという背景もある。現在は4世代の製品が並行して販売されており、世代ごとの違いが外観だけでは把握しづらい。最新の2製品もサイズが近く、USB-C充電ポートを除けば見た目の差は大きくないため、購入時にどれを選ぶべきか迷いやすいとの指摘がある。
今後、ラインアップが見直される可能性もある。記事は、欧州連合(EU)の規制を受け、Appleが交換式バッテリーを採用した新たな製品群を投入する可能性があると伝えた。現時点では観測段階だが、購入を検討しているユーザーにとっては判断材料の一つになりそうだ。基本的な筆記用途を重視するならApple Pencil USB-C、より幅広い創作向けの操作機能を求めるならApple Pencil Proが有力な選択肢になる。