XRPの現物上場投資信託(ETF)市場で、約1カ月ぶりに資金が純流出に転じた。5日はBitwiseのXRP現物ETFから資金が流出した一方、同社のBitcoin・Ethereum現物ETFには資金が流入し、資産ごとの投資需要の違いが鮮明になった。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが6日に報じたところによると、5日のXRP現物ETFの純流出額は計358万ドル(約5億3700万円)だった。流出は全額がBitwiseのXRP現物ETFによるものだった。
XRP現物ETFが日次ベースで純流出となるのは7月8日以来。これまでおおむね純流入基調が続いていたが、5日はBitwise以外のXRP現物ETFに目立った資金移動はなかった。
もっとも、これだけでXRP現物ETF全体の需要鈍化を示す状況とは言えない。累計純流入額は15億1000万ドル、運用資産(AUM)は9億9338万ドル(約149億円)を維持している。
運用会社別の累計純流入額では、Bitwiseが5億733万ドル(約76億円)で首位を維持した。Canaryは4億6812万ドル(約70億円)、Franklinは4億2597万ドル(約64億円)で続いた。
一方、同日のBitwiseの商品別フローを見ると、Bitcoin現物ETFは1056万ドル(約15億8000万円)の純流入、Ethereum現物ETFも137万ドル(約2億600万円)の純流入となった。合計では約1200万ドル(約18億円)の流入となり、XRPから流出した資金がBitcoinとEthereumに向かった可能性をうかがわせた。
Bitcoin現物ETF市場全体では、5日に2億4442万ドル(約367億円)の純流入を記録し、3営業日連続のプラスとなった。BlackRockの「iShares Bitcoin Trust」(IBIT)が1億9683万ドル(約295億円)と流入額で最大となり、累計純流入額は609億6000万ドル(約9兆1440億円)に拡大した。
一方、VanEckは1467万ドル(約22億円)の純流出となり、主要ETFでは唯一の流出銘柄だった。
今週に入ってからのBitcoin現物ETFの純流入額は約6億2600万ドル(約939億円)。市場全体の運用資産は792億1000万ドル(約11兆8820億円)に達した。
7月31日に2億6537万ドル(約398億円)の純流出を記録した後、8月3日に約1億7000万ドル(約255億円)、4日に2億1149万ドル(約317億円)、5日に2億4442万ドルと、再び流入基調が続いている。
Ethereum現物ETFも同様の動きとなった。5日の純流入額は6086万ドル(約91億円)で、2営業日連続のプラス。BlackRockのETHAが5034万ドル(約76億円)を集めたほか、ETHBも494万ドル(約7億4100万円)の純流入となった。機関投資家マネーがEthereum関連商品にも継続的に流入していることを示した。
5日のETF市場では、同じ運用会社の商品群でも、連動する基礎資産によって資金フローが分かれる展開となった。米国の現物ETF市場では、資産別の値動きや投資需要の違いが資金移動に直接反映されている。