Juicedは、デュアルバッテリーを搭載した電動自転車「Scrambler Hardtail」を発売した。モペッド風のデザインを維持しながらバッテリー容量を増やし、長距離走行時の使い勝手を高めたモデルだ。
電気自動車メディア『Electrek』が現地時間6日に報じた。Scrambler Hardtailは既存のScramblerシリーズをベースに、2本目のバッテリーを追加した派生モデル。Juicedは、条件が整った環境で最大120マイルの走行が可能としている。
同製品は、今夏公開した新たなScramblerラインアップに続くモデルに位置付けられる。Juicedは当時、長距離走行に軸足を置いた仕様の投入を予告しており、今回のデュアルバッテリーモデルでそれを具体化した。
最大の変更点はバッテリー構成だ。フレーム下部に追加バッテリーを搭載し、総容量は38.4Ahに拡大した。2本合計のエネルギー容量は1996Whとなる。
Juicedによると、最大120マイルという数値は理想的な条件下での目安。実際の走行距離は、ライダーの体重や路面状況、走行速度などによって変動する。
同社は、このモデルの狙いについて、1回で200km前後を走る需要そのものより、長距離走行時のバッテリー残量への不安を和らげる点にあるとしている。
動力性能は従来のScrambler Hardtailと同水準だ。後輪ハブモーターを搭載し、ピーク出力は最大1764W。最高速の引き上げではなく、走行可能時間の拡大を重視した。
車両はクラス2またはクラス3の電動自転車基準に合わせて設計した。長距離通勤のほか、充電設備にアクセスしにくい環境で長時間使いたいユーザーを想定する。
車体構造はフルサスペンションモデルよりシンプルにした。ハードテイル仕様としてリアサスペンションを省き、20×4インチの大型タイヤを採用。都市部から未舗装路まで、幅広いシーンでの安定走行をうたう。
Juicedは、単なるモーター付き自転車ではなく、日常利用を見据えた設計だと強調する。Scrambler特有のモーターサイクル風デザインに実用性を組み合わせ、差別化を図る考えだ。
価格は1999ドル。現在は希望小売価格から245ドル値引きして販売しており、泥よけ、ハンドルバーバッグ、バーパッド、ヘッドプレート、カスタムネームプレート、ステッカーなどのアクセサリーも付属する。
Scrambler Hardtailは、最大120マイルの航続距離と2000ドル未満の価格帯を武器に、長距離向け電動自転車市場を狙う。足元では、最高速度を競う流れに加え、充電頻度の低減や実用性の向上を重視する動きも広がっている。
Juicedも今回はバッテリー容量の拡大を前面に打ち出し、長距離移動とレジャー用途の両需要の取り込みを狙う。モーターサイクル風デザインと長い航続距離を両立した選択肢として、市場での反応が注目される。