ITオブザーバビリティプラットフォームを手がけるDatadogの株価が8月6日、大幅に下落した。第2四半期決算と通期見通しはいずれも市場予想を上回ったものの、大口AI顧客が今年中に使用量を減らす計画が明らかになり、株価は前日比19%安で取引を終えた。SiliconANGLEが報じた。
第2四半期の売上高は前年同期比36%増の11億2000万ドルだった。FactSet集計の市場予想10億8000万ドルを上回った。調整後営業利益は2億5700万ドル、調整後1株利益(EPS)は0.65ドルで、市場予想の0.58ドルを超えた。
通期見通しも市場予想を上回った。Datadogは2026年通期の売上高見通しを44億5000万〜44億7000万ドル、調整後EPS見通しを中間値ベースで2.52ドルとした。市場予想は売上高43億6000万ドル、調整後EPS2.46ドルだった。
一方で、経営陣は社名非公表の大口AI顧客について、直近で9桁ドル規模の契約を更新したものの、今年は製品の使用量を減らす計画だと明らかにした。過去1年で株価が90%超上昇していたこともあり、利益確定売りが出やすかったとの見方もある。
顧客基盤は引き続き拡大している。年間10万ドル超を支出する顧客は売上高の40%超を占め、6月30日時点の顧客数は約4720社と、1年前から870社増えた。全顧客の半数超が4製品以上を利用しており、契約を更新した大口AI顧客は17製品を利用中という。
Datadogは6月、「Beats Agent Builder」と「Datadog Agent Console」を発表した。Beats Agent Builderは、サイバーセキュリティ上の脅威検知や障害対応などの用途に応じたAIエージェントの構築を支援する。Datadog Agent Consoleは、ユーザーによるAIエージェントの利用状況を監視する製品だ。
同社は売上高の30%超を研究開発に投じており、自社のAI開発を加速するためAdaptive MLも買収した。