暗号資産Shiba Inu(SHIB)に、重要な抵抗線を明確に上抜ければ最大1700%上昇する余地があるとの見方が出ている。ブロックチェーンメディアのDecryptが5日(現地時間)に報じた。市場アナリストのクリプト・パテル氏は、SHIBが長期の蓄積局面にあり、複数年にわたる抵抗線を突破できれば過去高値圏の再試験も視野に入ると指摘した。
パテル氏が最重要水準として挙げたのは0.00000537ドル。長期の下降トレンドラインと水平抵抗線が重なるポイントだという。
同氏は、SHIBがこの水準を週足終値で上回り、その後にサポートとして機能することを確認できれば、市場構造の大きな転換シグナルになると分析した。ただ、新たな強気相場入りが確認されたわけではないとして、慎重な見方も示している。
強気シナリオの根拠として同氏が挙げたのは、これまで繰り返されてきた長期の値動きだ。過去にも大幅な調整の後に力強い反発が続いた局面があったという。
2021年の強気相場では、長期の蓄積局面を経た後に1636%上昇し、0.000088ドルまで買われた。その後も2023~2024年にかけて、下降トレンドラインの突破後に740%上昇し、0.00004500ドルを付けたとしている。
パテル氏は、今回もこれに似たパターンが形成されつつあるとみている。SHIBは約95%の大幅調整を終え、再び長期の蓄積局面に入ったとの認識だ。
現在の蓄積レンジは0.00000400ドル~0.00000500ドルとした。このレンジ上限を突破した場合、最初の目標は0.00000670ドル、次の主要な抵抗線は0.000013ドルになるとみている。
さらに中間目標として0.000024ドルと0.000038ドルを示し、最終的には過去最高値の0.00008854ドルを再び試す可能性にも言及した。
需給面では、強気見通しを支える材料も出ている。パテル氏は、取引所保有量の減少とレバレッジの縮小を根拠に、長期投資家がSHIBを静かに買い集めている可能性があると評価した。
実際、週初めには約5000億枚のSHIBが暗号資産取引所から流出した。市場では、蓄積の動きが続いているサインと受け止められている。
もっとも、強気シナリオに不安要素がないわけではない。パテル氏は、Shibariumのネットワーク活動が依然として低水準にとどまっている点を認めた。
これは、足元の価格動向がエコシステムの利用拡大よりも、市場流動性や投資家心理に左右されていることを示すという。Shibariumの直近の1日当たり取引件数は913件にとどまった。
レイヤー2ネットワークが立ち上がり初期のピーク時に数百万件の取引を処理していた局面と比べると、大幅に低い水準だ。
今後の焦点は明確だ。SHIBが0.00000537ドルを週足ベースで上抜け、トレンド転換シグナルを示せるかどうかがまず問われる。加えて、取引所から流出したSHIBが実際に長期保有につながるかも重要なポイントとなる。
一方で、ネットワーク利用の回復が伴わなければ、今回の上昇期待はチャート要因と市場流動性に支えられる展開にとどまる可能性がある。