写真=L&Fの大邱・九旨第3工場

L&Fは8月6日、2026年4〜6月期の連結業績を発表した。売上高は8850億ウォン、営業利益は208億ウォンだった。ハイニッケル正極材の販売拡大で四半期ベースの出荷量が過去最高となり、前年同期の営業赤字から黒字転換した。

売上高は前年同期比70.2%増、前四半期比19.7%増。営業利益率は2.4%だった。前年同期は1211億ウォンの営業損失を計上していた。

増収をけん引したのは出荷量の拡大だ。4〜6月期の出荷量は過去最高を更新した。売上高は前四半期の7396億ウォン、前年同期の5201億ウォンから大きく伸びた。正極材の販売単価上昇も増収に寄与した。

出荷増の背景について同社は、Ultra-HINI(ウルトラ・ハイニッケル)製品の安定した単独供給に加え、北米の新規顧客向け「46パイ」製品の寄与を挙げた。46パイ製品は年初計画を上回る販売となっており、次世代円筒形電池市場で存在感を強めているという。

一方、採算面は前四半期比で悪化した。営業利益は前四半期の1172億ウォンから82.2%減少した。新規事業の立ち上げ費用や在庫評価損といった一過性要因が響いたためだ。同社は、一過性要因を除いたNCM(ニッケル・コバルト・マンガン)正極材事業の営業利益率について、ミッドシングル水準まで回復したと説明した。

当期純利益は529億ウォン、支配株主に帰属する純利益は533億ウォンだった。いずれも前四半期、前年同期の純損失から黒字転換した。継続事業の税引前利益も471億ウォンとなり、前四半期と前年同期の赤字から改善した。前四半期は555億ウォン、前年同期は1452億ウォンの税引前損失だった。

2026年上期累計でも改善が進んだ。売上高は1兆6246億ウォンで前年同期比83.6%増、営業利益は1380億ウォンとなり、前年同期の2614億ウォンの営業損失から黒字転換した。

もっとも、上期累計の当期純利益は123億ウォンの純損失で赤字が続いた。前年同期の2238億ウォンの純損失に比べると94.5%縮小した。支配株主に帰属する累計純損失も120億ウォンと、前年同期比94.6%減となった。

7〜9月期には新たなNCM出荷が加わる。北米の新規顧客向け単結晶ハイニッケル・プロジェクトが始動するためだ。同社は、Ultra-HINI製品の安定供給に新規プロジェクトが上乗せされることで、四半期ベースの過去最高出荷を再び更新する可能性があるとみている。NCM正極材の年間出荷量も年初計画を大きく上回る見通しだとした。

LFP(リン酸鉄リチウム)正極材事業は商用化段階を終え、量産・供給段階に移行した。複数顧客向け試作品の出荷を終えており、7〜9月期末からは北米のESS(エネルギー貯蔵装置)向けLFP製品の供給を本格化する。

LFPの出荷計画も上方修正した。顧客需要が当初計画を大幅に上回っているためで、2026年のLFP出荷量は年初計画を超える見込み。2027年には5万トン超の安定出荷が可能になるとの見通しも示し、LFPを新たな成長の柱に育てる方針を打ち出した。

リュ・スンホンCFOは「4〜6月期は四半期ベースで過去最大の出荷実績を達成し、ハイニッケル市場での競争力を改めて示した」とコメントした。そのうえで「7〜9月期は単結晶ハイニッケルの新規プロジェクトに加え、北米ESS向けLFP供給も本格化する。NCMとLFPの二本柱による成長基盤を加速し、差別化した成果を継続していきたい」と述べた。

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