Google AI Studioで約4分作成した瞑想タイマーの事例(写真:Shutterstock)

Google AI Studioを使い、コードを書かずに約4分でiPhone向けの個人用瞑想タイマーを作成した事例が報告された。自然言語で要件を伝えるだけで動作するアプリを短時間で形にできた一方、公開形態はWebアプリに限られ、利用環境にも一定の制約があることが分かった。

TechRadarが4日(現地時間)に伝えたところによると、このユーザーは自分に合う瞑想アプリが見つからなかったため、Google AI Studioで自作に踏み切った。

ユーザーが求めたのは、10分から始まるカウントダウンタイマーと、落ち着いた画面デザイン、瞑想中に流れる静かな音楽だった。既存の無料アプリについては、デザインが好みに合わないことに加え、不要な機能が多いことや、広告や有料サブスクリプションへの誘導があることに不満を感じていたという。これまではiOSの時計アプリのタイマー機能を使っていたが、求める雰囲気や使い勝手は満たせなかったとしている。

そこでユーザーは、AI Studioのプロンプト欄に「ボタンを押すと10分からカウントダウンする瞑想タイマーを作ってほしい」と入力した。その後、背景サウンドやセッション時間を利用者が調整できる機能も追加した。

AI Studioは38秒で最初のデザインを提示し、動作するアプリは合計238秒で完成した。完成版には基本的なタイマー機能に加え、テーマ選択、開始前の待機時間設定、呼吸ガイド、区間ごとの通知ベル機能も盛り込まれた。

アプリはネイティブアプリとしてインストールする形ではなく、Webアプリとして公開された。AI Studioの「Publish」機能を使えば固有のWebアドレスを生成でき、iPhoneからそのURLにアクセスして利用できる。

一方で、実行環境に起因する課題も確認された。iPhone版Chromeでは正常に動作したが、当初はSafariで起動しなかった。原因は、Safariの標準設定で有効になっている「サイト越えトラッキングを防ぐ」にあったという。ユーザーはこの設定をオフにした後、アプリを実行できた。ただ、セキュリティやプライバシー保護の観点から、標準設定の変更が必要になる点は利用時の注意点といえる。

ユーザーは、AI Studioを使えば、欲しい機能を自然言語で説明するだけで個人向けツールを素早く実装できると評価した。その半面、成果物はApp Storeで配布できる完成形のネイティブアプリではなく、あくまでWebアプリにとどまるため、機能や配布形態には限界があるとも指摘している。

今回の事例は、生成AIを活用したアプリ作成ツールが、個人向けソフト開発のハードルを下げていることを示した。複雑な商用アプリの代替はなお難しいものの、必要な機能を短時間で実装し、そのまま利用する動きは今後さらに広がる可能性がある。

キーワード

#Google AI Studio #生成AI #ノーコード #Webアプリ #iPhone #iOS #瞑想タイマー
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.