ビットコイン(写真=Reve AI)

米国株と金相場が上昇基調を強める一方、ビットコインは6万4000ドル前後で伸び悩んでいる。オンチェーン分析企業のCryptoQuantは、持続的な反発には現物ETFへの資金流入継続や米国債利回りの安定など、複数の条件が必要だと指摘した。

Cointelegraphによると、5日(現地時間)の米市場のオープン前後、ビットコインは6万4000ドル近辺で推移した。これに対し、金と米主要株価指数はそろって上昇した。

金は同日、2.8%高の1オンス当たり4213ドルとなり、6月22日以来の高値を付けた。上昇をけん引したのは中国の需要だ。Bloombergによれば、中国の金スポットETFには14営業日連続で資金が純流入した。

中国の金スポットETFは6月に過去最大の月間流出を記録したものの、年初来の累計流入額は400億元に達した。世界金協会(WGC)は、地政学リスクや景気の先行き不透明感が強まるなかでも、金スポットETFへの需要は底堅く、中国人民銀行による継続的な金購入も投資家心理の支えになったと説明した。

米株市場も堅調だった。S&P500種株価指数は前日に過去最高値を更新したのに続き、5日も取引時間中に7793まで上昇した。BloombergのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、S&P500採用銘柄の66%が50日移動平均線を上回り、57%は指数パフォーマンスを上回っていると指摘した。

一方、ビットコインはこうしたリスクオン相場の恩恵を十分に受けていない。市場では6万4000ドル近辺を短期的な節目とみる向きが多い。トレーダーのレクト・キャピタル氏は、週足のBTC/USDチャートについて、戻りの勢いが弱ければ下落局面で安値を切り上げられず、5万8000~6万6000ドルのレンジ内で調整が一段と進む可能性があると分析した。

CryptoQuantは、ビットコインが持続的に反発するには3つの条件が必要だとした。現物ETFへの資金流入が続くこと、米国債利回りが安定すること、そして米連邦準備制度理事会(Fed)が追加利上げに動かないことだ。

加えて、Coinbaseプレミアムの回復も必要条件に挙げた。Coinbaseプレミアムは、CoinbaseとBinanceのビットコイン価格差を示す指標で、米国投資家の買い需要を測る材料として使われる。CryptoQuantは6月の分析を改めて取り上げ、この指標の改善が必要だと強調した。直近では約80日間にわたりマイナス圏にとどまっているという。

こうした点は、ビットコインがリスク資産全体の上昇だけでは明確な反発力を得にくいことを示している。相場の停滞が続くなか、市場は現物ETFの資金フロー、金利環境、取引所間の需給指標が実際に改善へ向かうかを注視している。

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