マルチビタミン・ミネラルの摂取で機能的健康の小幅な改善が示唆された。写真=Shutterstock

60歳以上の高齢者を対象にした大規模臨床試験「COSMOS」の二次解析で、マルチビタミン・ミネラルを3年間にわたり毎日摂取した群は、プラセボ群に比べて症状負担が軽く、機能的健康もわずかに良好だったことが分かった。Medical News Todayが報じた。

結果は米国栄養学会の年次学術大会「Nutrition 2026」で発表された。査読付き学術誌にはまだ掲載されておらず、現時点では学会発表段階の予備的な知見にとどまる。研究チームは、マルチビタミンが健康的な食事や定期的な運動の代替になるものではないとしている。

解析対象はCOSMOS参加者1万6000人超。参加者は、マルチビタミン、カカオ抽出物サプリメント、それらの併用、または各プラセボの群に無作為に割り付けられた。3年後の評価では、マルチビタミン摂取群の機能的健康スコアがプラセボ群を上回った。

評価には、心血管症状、身体的制限、生活の質を測るカンザスシティ心筋症質問票を用いた。改善幅が比較的大きかったのは、症状負担と臨床総合スコアだった。

効果は、身体能力の底上げというより、疲労感や息切れ、むくみといった症状負担の軽減として表れた。こうした機能的健康は、歩行や階段の昇降、着替え、入浴、家事など、日常生活動作の自立とも関わる。

ジェニファー・ウォン氏は、マルチビタミン・ミネラルの補給が、心不全を抱える高齢者の機能的健康の維持に役立つ可能性があるとの見方を示した。一方で、こうした利点が長期的な臨床転帰の改善につながるかどうかについては、追加検証が必要だと述べた。

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