「Clip Pro」。耳掛け型のオープン設計とケース搭載のスマートダイヤルを採用する。写真=Nothing

CMFは、同ブランド初のオープン型イヤバッド「Clip Pro」を8月15日に発売する。価格は99ドル。

米Engadgetが4日付で報じた。Clip Proは、NothingのサブブランドであるCMFが初めて投入するオープン型イヤバッド。一般的なカナル型のように耳の中へ差し込むのではなく、耳に掛ける構造を採用した。CMFは、都市部のユーザーや運動時の利用を想定した製品として展開する。

CMFは装着感を大きな訴求点に据える。3点クリップデザインにより耳への圧力を分散し、挟み込まれるような感覚を抑えたという。さまざまな耳の形に合うよう設計し、片耳当たりの重量は5.9g。着けていることを意識しにくい装着感を目指したとしている。

オープン型のため、外部音を遮断するアクティブノイズキャンセリング(ANC)は搭載しない。一方で、音楽やポッドキャストを聴きながら周囲の音も把握しやすい点を特徴とする。音響面では、10.8mmのデュアルマグネット・ダイナミックドライバーを採用し、低音から高音までのバランスを重視した。

オープン型で弱くなりがちな低音は、ソフトウェアで補う。CMFとNothingは「Ultra Bass Technology」により、低域を強化しつつ高域の歪みも抑えたとしている。通話機能ではHDマイクを4基搭載し、周囲の雑音を抑えながら音声を拾いやすくした。

通話時のプライバシーにも配慮した。Nothingによると、中高域を調整することで、利用者の声が周囲に漏れにくいよう設計したという。設定はNothingアプリから変更できる。

操作面では、充電ケースに搭載した「スマートダイヤル」が特徴だ。回転操作で音量調整や再生操作ができ、通話の応答・拒否にも対応する。スマートフォンを取り出す手間や、イヤバッド本体の操作部を繰り返し押す煩わしさを減らす狙いがある。イヤバッド側にも物理ボタンを備えた。

対応機能も充実している。ハイレゾオーディオ認証を取得し、LDAC、AAC、SBCの各コーデックをサポート。低遅延のゲームモードとデュアルBluetooth接続にも対応する。Google Fast PairとMicrosoft Swift Pairも利用でき、初期接続を簡単にした。

バッテリー駆動時間は、イヤバッド単体で最大10時間、充電ケース併用で合計最大32.5時間。10分の充電で最大4時間再生できる急速充電にも対応する。

耐久性では、防滴・防塵のIP54に対応する。軽い水しぶきには耐えられるが、水泳のような用途は想定していない。カラーはダークグレー、ライトグレー、コーラルの3色を用意した。

CMFは低価格帯アクセサリーのラインアップ拡充を進めており、Clip Proでオープン型イヤバッド市場にも製品展開を広げる。装着感や開放的なリスニング体験、ケースベースの操作性を前面に打ち出し、普及価格帯の完全ワイヤレス需要を取り込む考えだ。

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