中国のロボットスタートアップAI² Roboticsが、香港証券市場での上場を検討している。助言会社と協議を進めており、来年の上場案も浮上している。
4日付のCryptopolitanによると、AI² Roboticsは2023年初めに設立された深セン拠点の企業だ。創業から間もないものの、直近の資金調達を受けて企業価値は約30億ドル規模に達したとみられている。
同社は6月、50億元を調達した。ドル換算では7億3600万ドルに相当する。この資金調達の過程で、企業価値は200億元を超えたという。
もっとも、同社は現時点で香港上場申請を正式には認めていない。一方、4月には株式会社への組織変更を終えており、中国企業では上場準備の一段階と受け止められることが多い。
AI² Roboticsは、車輪型ヒューマノイドロボット「AlphaBot」を開発している。自社のビジョン・言語・行動(VLA)システム「Alpha Brain」を軸に事業を展開しており、グオ・イェンドンCEOはAlpha Brainを同社の中核的な強みと位置付けてきた。
今回の上場検討の背景には、生産拡大に伴う資金需要の高まりがあるとみられる。グオCEOは昨年9月、上場の目標時期について「1〜2年以内」との見通しを示していた。
同CEOは当時、売上高がほぼ毎年10倍のペースで伸びているとも説明した。あわせて、AI² Roboticsがすでにユニコーン入りしているとの認識も示している。
こうした動きはAI² Roboticsに限らない。中国のロボットスタートアップ各社は、生産拡大に必要な資金を確保するため、香港または中国本土の証券市場での上場を相次いで検討している。最大50社が上場準備を進めているとの情報もある。
先行する企業としては、Unitree RoboticsやAGIBOTが挙がる。Unitree Roboticsは8月の上場を控えており、上場後の企業価値は500億元を超えるとの見方が出ている。
AGIBOTも年内の香港上場に向けた手続きを進めており、企業価値は400億〜500億香港ドルとみられている。
中国ロボット業界では、資金調達競争が一段と激しくなる見通しだ。AI² Roboticsが実際に香港上場に踏み切れば、創業間もないロボット新興による大型案件として、市場の注目を集めそうだ。