シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)などの主要ミームコインが上昇基調を取り戻さなければ、ミームコイン市場全体の回復も勢いを欠く――。市場ではそんな見方が出ている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、暗号資産評論家のデイビッド・ゴクシュタイン氏は4日(現地時間)、X(旧Twitter)への投稿で、新規トークンばかりを追いかけながら既存の主要銘柄を軽視する投資姿勢は矛盾していると指摘した。
同氏は、主要ミームコインの値動きが市場全体のセンチメントを左右する場面が多いとみている。代表的な銘柄が大きく上昇すれば、その流れはミームコイン市場全体に波及しやすく、新規トークン以上に既存の大型銘柄が投資家心理に与える影響は大きいと強調した。
ゴクシュタイン氏は7月末にも、シバイヌが1日で約40%急騰した際、同様の見解を示していた。シバイヌの反発は保有者にとどまらず、ほかの既存ミームコインにも前向きな地合いを広げる可能性があるとの見方だ。
とりわけ同氏が重視するのが、ドージコインとシバイヌの存在感だ。両銘柄でミームコイン市場全体の時価総額のほぼ半分を占めるとし、これらが堅調に推移すれば投資家の信頼感が高まり、新規資金の流入や売買の活発化につながる可能性があるとした。
こうした発言の背景には、足元の暗号資産市場の持ち直しがある。主要ミームコインも相場全体の反発に歩調を合わせている。シバイヌは直近で0.00000482ドルから0.000005051ドルまで上昇し、4.79%高を付けた。その後は売りに押され、心理的節目とされる0.000005ドルを下回る0.00000495ドル近辺まで水準を切り下げた。
市場では、今回の戻りが短期的な反発にとどまるのか、それともトレンド転換につながるのかを見極めようとする動きが強まっている。
市場アナリストのベイロン氏は、シバイヌの短期のチャート形状はなお崩れていないと分析した。直近安値から段階的に持ち直した後、高値・安値を切り上げながら短期の抵抗帯の手前で値固めする動きだとしている。買いの勢いにはやや鈍化がみられるものの、買い手は重要な需要ゾーンを守っているとも指摘した。
ベイロン氏は、0.00000482ドル〜0.00000486ドルを目先の下値支持として挙げた。足元の調整局面では、この価格帯に継続的な買いが入ったという。一方、上値の目安としては0.00000515ドル〜0.00000520ドルを次の主要な抵抗線とした。
市場の関心は、シバイヌがこの短期支持線を維持しつつ、主要ミームコインの反発基調を保てるかどうかに集まっている。ゴクシュタイン氏が「次のドージコイン、シバイヌ、ペペを探しながら、なぜ既存の主要銘柄を無視するのか」と疑問を投げかけたのも、主要銘柄の戻りが個別トークンにとどまらず、市場全体の投資家心理を刺激し得るとみているためだ。
今回の発言は、ミームコイン市場が新規トークンの話題性だけでなく、既存の大型銘柄の値動きに強く左右されることを改めて示した。ドージコインとシバイヌの比重が大きいだけに、両銘柄の反発が続くかどうかは、市場全体の投資家心理と資金フローを占う重要な指標となっている。