XRPを巡る資金シフト観測が市場の論点となっている。写真=Shutterstock

XRPが史上最高値を更新すれば、これまでビットコインを強く支持してきた投資家の一部もBTCを売却し、XRPに資金を移す可能性がある――。暗号資産市場で、そんな見方が注目を集めている。

ブロックチェーンメディアのDecryptが8月3日(現地時間)に報じたところによると、BlackSwan Capitalistの共同創業者バンデル・アルジャラ氏がX(旧Twitter)への投稿でこうした見通しを示した。

アルジャラ氏は、XRPが急騰局面に入り史上最高値を更新すれば、市場心理が一気に変わる可能性があると指摘した。その上で、「XRPが史上最高値に到達すれば、ビットコイン・マキシマリストはBTCを売却し、XRPへ向かう可能性が高い」と主張した。

この発言はXRPコミュニティを中心に即座に反響を呼び、市場参加者の一部からも同調する声が上がった。

テクニカルアナリストのチャートナード氏も、同様の展開が起こり得るとの見方を示した。ただ、ビットコインのみに投資してきた層がXRPに資金を振り向けるとしても、その時点ではすでにタイミングが遅い可能性があるとみている。「その頃にはもう遅いだろう」と述べ、大幅上昇後の追随買いでは主要な上昇局面を取り逃すおそれがあるとした。

一方で、最後まで立場を変えない投資家もいるとの見方は根強い。クリストファー・シュワーツ氏は、一部のビットコイン支持者について、強い信念からポジションを変えない可能性があると指摘した。

同氏は、こうした層の相当数がXRPに極めて否定的で、誤りを認めるよりも従来の立場を維持しようとするとの見解を示している。

市場の関心は足元の価格水準と、過去最高値を回復できるかどうかに集まっている。XRPは直近で1.06ドル近辺と、年初来で約42%下落した。ビットコインは6万2565ドルで、同期間の下落率は約28.5%となっている。

両資産とも今年は軟調に推移しているが、アルジャラ氏の主張の焦点は、今後の上昇局面でどちらがより大きな伸びを示すかにある。

過去最高値からの距離を見ると、違いはさらに大きい。ビットコインは2025年10月に12万6200ドルまで上昇した後、現在はそこから約50.14%下落している。この高値を回復するには、足元の水準から約101.7%の上昇が必要になる。

一方、XRPは2025年7月に3.66ドルを付けたが、CoinMarketCap基準の公式な史上最高値は2018年の3.84ドルだ。この水準を上回るには、現在価格から約262%の上昇が必要とされる。

こうした中、これまでビットコイン寄りの発言が目立っていたダビンチ・ジェレミ氏の見解にも改めて注目が集まっている。ジェレミ氏はXRPに批判的な立場を取ってきたが、2025年3月にはテクニカル面では強気に見えると評価していた。

当時、同氏は「私はXRPのファンではない。だがテクニカル分析は私の意見を気にしない」と述べ、時間の経過とともにXRPが20ドルを超える可能性にも言及した。

長くXRPに否定的だった人物が、テクニカルの観点では上昇余地を認めたことは、当時もコミュニティの関心を集め、批判と歓迎の声が交錯した。今回のアルジャラ氏の発言は、その論争を改めて活性化させた格好だ。

今後の焦点は、XRPが実際に過去最高値を突破する流れを作れるかどうか、さらにその過程でビットコイン中心の投資家による資金移動が表面化するかどうかにある。現段階では一部関係者の見通しとコミュニティの反応が先行しており、市場は反発の有無を見極める局面にある。

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