XRPが8月中に反発し、2ドル近辺まで上昇する可能性があるとの見方が出ている。一方で、高値圏では急反落の可能性も意識されており、先物市場ではレバレッジの抑制傾向が続いている。ブロックチェーンメディアのDecryptoが8月3日、報じた。
暗号資産アナリストのジェイ・ニスベットはX(旧Twitter)への投稿で、XRPは8月に下方向より上方向に動く可能性が高いと指摘した。中心レンジは1.02〜1.30ドル近辺とみており、その後は1ドル台後半から2ドル台前半に上伸するシナリオを想定している。
ただ、こうした上昇局面が長く続くとはみていない。高値圏で急反落した後、より大きなトレンドが再開する可能性があるとしている。
XRPは足元で1.07ドル前後で推移している。直近24時間では1.0%下落し、過去1週間で3.63%、過去1カ月で5.78%下げた。年初来の下落率は42%に達する。
ニスベットは複数の値動きの経路を示しつつ、実際の相場はそのいずれかをそのままたどるのではなく、中間的な形で推移する可能性が高いとみる。8月は上下に大きく振れやすい一方、全体としては上方向に傾くとの見立てだ。
具体的には、2.50ドルまで上昇した後に調整するケースと、1.60ドル前後まで比較的緩やかに上昇した後、再び支持帯まで押し戻されるケースの2つを主なシナリオとして挙げた。
いずれのケースも、足元の水準から見れば反発余地は大きい半面、上昇後の調整リスクも織り込んでいる。
テクニカル面では、主要な価格帯を重視する姿勢も示した。チャート上で引いた水準への信頼は強く、月間の値動きを左右する重要ラインはすでに定まっているとの認識を示している。
市場心理については、多くのトレーダーがXRPの最も安全な買い場を「再び1ドルを割り込む局面」とみて待機していると指摘した。
一方で、こうした慎重姿勢が機会損失につながる可能性もあるとみる。XRPが1ドルを割り込まずに推移した場合、投資家は1ドル台半ばや2ドル近辺まで上昇した後に、出遅れて参入する展開になりかねないという。
ニスベットはこれを「マーケットメーカーのように考えること」と表現した。相場は個人投資家の一般的な期待とは逆方向に先に動き、その後に持続的なトレンドを形成することが多いとの見方だ。
そのうえで、追随買いが入った後に大口が急調整を誘発し、遅れて参入した投資家を振り落とす可能性があるとも警告した。
デリバティブ市場の指標も、2025年初の強い上昇局面とは異なる地合いを示している。CryptoQuantのデータによると、XRPトレーダーは当時より大幅に低いレバレッジで取引しているという。
7月31日時点で、BinanceのXRPステーブルコイン建てマージン先物の建玉は約1億8600万ドル(約279億円)と、2025年4月以降で最低水準まで減少した。Bybitは約2億2900万ドル(約344億円)、OKXは約4900万ドル(約74億円)だった。
レバレッジ取引はBybitとBinanceに集中しており、両取引所で3社合計建玉の約89%を占めた。
もっとも、建玉の減少だけで相場の方向性を判断することはできない。一般に市場では、資金調達率や出来高、清算規模、現物需要などをあわせて確認し、全体の条件を見極める必要があるとされる。
こうした状況を踏まえると、XRP相場は8月を通じて高いボラティリティが続く可能性が高い。短期的な反発期待と上昇後の急調整リスクが併存するなか、市場は1ドル台前半の支持維持と、1ドル台後半への上抜けを注視する展開となりそうだ。