Decryptは7月31日(現地時間)、Flareのトークン「FLR」が弱気相場のなかでも、XRPが2017年に大きく上昇する前と似た長期チャート構造を示していると報じた。もっとも、現在の市場環境は当時と大きく異なっており、同じ値動きが再現されるとは限らないとの見方も示されている。
報道によると、FLRは直近の複数回の反発局面で過去の高値を上抜けられず、高値を切り下げるパターンが続いている。注目点は、この構造がXRPの過去の急伸前と似ていることだ。
XRPは2017年の強気相場入り前、数年にわたって高値を切り下げる展開が続いた後、急反発に転じた。2017年3月の0.005ドルから2018年1月には3.31ドルまで上昇し、1年足らずで約6万6100%の上昇を記録した。
XRPの当時の推移を見ると、最初の大きな高値は2013年12月の0.0435ドルだった。その後、弱気相場を経て2014年12月に0.0280ドルまで反発したが、過去の高値更新には至らなかった。
2015年12月の反発でも0.0091ドル止まりとなり、再び高値切り下げの形を形成した。その後、2017年3月に0.005ドルまで下落したのを経て、本格的な上昇局面に入った。
FLRもこれに似た推移をたどっている。2024年2月には約0.048ドルまで上昇したが、上値の抵抗に押し返され、市場全体の調整とともに下落した。
その後、暗号資産市場の回復局面で2024年11月に反発したものの、2025年12月の高値は0.036ドルにとどまり、2024年2月の高値を下回った。
以降も反発局面はあったが、上昇の勢いは限定的だった。2025年4月まで調整した後に持ち直しを試したものの、2025年9月の上昇は0.0287ドルまでにとどまり、さらに高値を切り下げた。
足元の価格は0.006ドル前後で推移しており、記事では、XRPが急伸前に底固めした0.005ドル近辺に近い水準だと指摘している。
一方で、チャートの類似だけで同じ結果が得られるわけではない点も強調した。Decryptは、FLRがXRPに似た値動きを示したとしても、実際に大きく上昇するかどうかは今後の市場環境次第だとの見方を示した。
市場構造も2017年当時とは異なる。現在のアルトコイン市場は当時よりはるかに過密で、数千のトークンが投資資金を奪い合っている。このため、FLRがXRPのように約6万6100%の上昇を再現するハードルは一段と高い可能性があるという。
記事でも、アルトコイン市場は大幅に混み合っており、大規模な資金流入の難度が上がっていると分析している。
それでも、FLRがXRPと同じ上昇幅をすべて再現しなくても、大きなリターンは期待できるとの試算も示された。XRPの上昇幅の4分の1を再現するだけでも、現在の0.006ドル水準から約1万6500%上昇する可能性があるという。
この場合、FLRは1ドルに近い水準まで上昇し、過去最高値を更新する可能性があるとしている。
市場の関心は、FLRが高値切り下げの流れを断ち切り、実際にトレンド転換できるかどうかに移っている。チャート上の類似性は確認されているものの、資金流入や市場回復が伴わなければ、XRPの過去事例はあくまで参考材料にとどまる可能性が高い。