CryptoQuantのアナリスト、ダークポスト氏は、ビットコインの現物需要と先物需要を合算した指標がマイナス12万7000BTCにとどまっており、上昇基調の再開を判断するのは時期尚早だとの見方を示した。
ブロックチェーンメディアCoinPostが28日(現地時間)に報じたところによると、同氏はX(旧Twitter)への投稿で、ビットコインの現物・先物需要を合わせた指標がなおマイナス圏にあると指摘した。
同氏は、足元で価格が比較的安定していても、それを需要回復のシグナルとみるのは難しいと分析した。市場では現物需要、先物需要の少なくとも一方が弱い状態が続いており、投機的な先物資金だけが一時的に相場を下支えしている可能性があるという。
こうした動きは、過去の弱気相場でみられたパターンに近いと説明した。持続的なトレンド転換には、現物と先物の需要がそろって改善することが必要だとし、公開したチャートでも、その局面がビットコインの上昇局面と重なっていたと述べた。
合算需要がマイナス12万7000BTC水準にある点も重荷だという。同氏は、この水準では上昇トレンド再開を裏付けるにはなお弱く、先物市場への短期資金流入だけでは不十分で、現物需要の裏付けが欠かせないとの見方を示した。
直近の値動きについても警戒感を示した。市場が落ち着きを取り戻しつつある背景は、「需要の本格回復」というより「売り手の枯渇に近い状態」だとし、売り圧力の低下で急落局面はいったん落ち着いたものの、新規の買い需要が十分に入っているわけではないと判断した。
このため、調整局面がなお続く可能性があるとした。パニック売りとともに現れる需要の極端な落ち込みを経ないまま現在の流れが続けば、調整が長引く可能性があり、今後数カ月にわたるレンジ相場の行方を注視する必要があると付け加えた。
この分析は、長期保有者(LTH)指標とも符合するという。6カ月以上保有する長期保有者のビットコイン保有量は約1630万BTCで、平均取得単価は約4万9400ドルと推定される。含み益率は約30%まで低下しており、2025年1月の約340%と比べて利益余地は大きく縮小した。
市場参加者にとっては、短期的な価格安定だけでトレンド転換を断定しにくい局面が続いている。現物需要と先物需要が同時に回復するか、足元の横ばい推移が実際の買い需要流入につながるかが、ビットコイン相場の次の方向性を左右する焦点となる。