韓国科学技術情報通信部と韓国研究財団は7月28日、ソウルで「限界挑戦ASTRAデー」を開き、高リスク・高リターン型の研究開発(R&D)成果の技術移転と事業化に向けた支援策を協議した。今後は民間・公的支援機関との連携を強化し、成果の実用化を後押しする。
限界挑戦R&Dは、専門性を持つプログラムマネジャー(PM)が波及効果の大きい高リスク・高リターン型の研究テーマを企画し、研究開発の進行をきめ細かく管理しながら、変革的技術の創出を目指す事業だ。
現在はバイオ、素材、気候・エネルギーの各分野で8課題を進めている。具体的には、記憶の保存・変更・再生技術、メンタルヘルスプラットフォーム、常温単一光子生成技術、過フッ素化合物の代替となる潤滑コーティング素材、極端な気候・気象変動の予測技術などが含まれる。研究期間は2024年から2027年、または2028年までとしている。
当日の会合には、Samsung Electronics未来技術育成センター、科学技術事業化振興院、限界挑戦R&Dの研究担当者らが参加した。研究成果の後続研究開発、技術移転、起業支援に向けた連携策を共有した。
あわせて、2024年に始動した各研究課題の内容と進捗も公表した。Samsung未来技術育成事業や科学技術事業化支援事業など、民間・公的部門における挑戦的研究支援の仕組みや運用状況も紹介した。科学技術事業化振興院は、研究成果の特性や成熟度に応じて、技術検証、後続研究開発、技術移転、起業を支援する方策を示した。
韓国科学技術情報通信部は今後、関係機関との協力をさらに強化し、限界挑戦R&Dの成果を対象とした後続研究や事業化支援の具体策を検討する。
ク・ヒョクチェ韓国科学技術情報通信部第1次官は「限界挑戦R&Dは中盤段階に入った。研究者が成果の拡散可能性も視野に入れて技術開発を進められるよう、民間・公的部門のさまざまな後続支援事業との連携を強化していく」と述べた。