Ethereum共同創業者のビタリック・ブテリン氏は、新構想「Lean Ethereum」を通じて、量子耐性、拡張性、プライバシーを重点課題に据えた。Cointelegraphが7月5日(現地時間)に報じた。関連するアップグレードは、今後3〜4年かけて進めるとしている。
この構想は、2030年までを見据えたEthereumの技術ロードマップを示すものだ。ブテリン氏は今回の見直しについて、2022年9月にエネルギー集約型のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)から、ステーキングベースのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行した「The Merge」に匹敵する規模になるとの認識を示した。
なかでも、量子耐性をこれまで以上に重視する姿勢を打ち出した。Blobの量子安全性をどう確保するかも喫緊の課題に挙げており、プライバシー強化も中核目標の1つに据えている。
あわせて、新たな仮想マシンの導入も視野に入れる。ブテリン氏は、プログラマブルなプライバシー機能と、より高い拡張性を支える選択肢として、leanISAやRISC-Vなどを代替案として示した。
今回のロードマップ見直しは、Ethereum Foundationの組織再編と時期が重なる。Foundationは先月、組織の簡素化と予算削減の一環として、人員の約20%を削減した。
一方、開発スケジュールを巡っては懸念も出ている。決済特化型のレイヤー1「Tempo」に関わる研究者のダンクラド・ファイスト氏は、新計画を前向きに評価しつつも、3〜4年という期間は遅すぎると指摘した。人工知能を活用すれば、開発者は1年以内にアップグレードを実施できると主張している。