米連邦認可の暗号資産銀行Anchorage Digitalは、Ethereumの流動性ステーキングプロトコル「Lido」との統合を発表した。これにより機関顧客は、同社プラットフォームを通じてラップド・ステーキングEtherトークン「wstETH」に直接アクセスできるようになる。
The Blockの報道によると、機関顧客はLidoの分散型アプリケーションを利用し、wstETHの発行・償還が可能になる。あわせて、Anchorage Digitalのカストディ機能とガバナンス機能も利用できる。
Anchorage Digitalの共同創業者兼CEO、ネイサン・マッコーリー氏は、「流動性ステーキングは、機関投資家がEthereumステーキングに参加するうえで、最も重要な要素の一つになった」とコメントした。そのうえで、「Lidoとの統合によって、大口投資家はこれまで参入をためらってきた運用・保管面の課題を抑えながら、wstETHを利用できるようになった」と述べた。
従来のEthereumステーキングでは、バリデーター向けインフラの運用に加え、Etherを長期間ロックする必要があり、流動性や資本効率を損ないやすいという課題があった。Lidoの流動性ステーキングは、ステーキングしたEtherに対応する形でwstETHを利用できるようにすることで、こうした課題の緩和を図る仕組みだ。
保有者はステーキング報酬を得ながら、取引可能なトークンとして活用できるため、担保としての利用やDeFiアプリケーションでの運用も可能になる。
Lido Ecosystem Foundationで機関投資家対応を統括するキン・ギルバート氏は、「Anchorage Digitalとの統合により、wstETHが米国の主要な機関投資家向けプラットフォームで利用可能になった」と説明した。また、「stETHとLidoプロトコルが、機関投資家によるEthereumステーキングで果たす役割も一段と強まった」と述べた。