XRP 写真=Shutterstock

XRPに7月高の季節性が改めて注目されている。ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、XRPは2020年以降、7月に一度も月間下落で終えたことがなく、平均上昇率は約30%だった。

背景にあるのは、足元の下落基調の強さだ。XRPは2025年10月以降の9カ月のうち8カ月で陰線を付け、2026年6月は約22%下落した。市場で短期的な反発の手掛かりを探る動きが強まる中、過去の7月の値動きが再び意識されている。

過去の推移をみると、XRPは6月に軟調な展開となった後、7月に切り返す場面が目立つ。2020年6月は13.55%下落したが、7月は48%超上昇し、約2年ぶりの大幅高となった。8月も8.29%上昇し、途中で調整を挟みながら、2021年4月には1.96ドルまで上昇した。

2021年も同様の流れだった。5月に34.77%、6月に32.3%下落した後、7月は6.91%上昇、8月には59%高となった。ただ、この局面は本格的な相場反転というより、自律反発色の強い上昇だった。その後は再び下落基調に戻っている。

2022年はTerraエコシステム崩壊の影響も重なった。XRPは同年4〜6月に59%急落したが、7月は14%持ち直した。この反発も強気相場への転換というより買い戻し主導の戻りとみられ、その後は一段安とならず、横ばい圏での推移に移った。

2023〜2025年の7月上昇は、相場の転換点としての意味合いがより大きかった。2023年7月には、アナリサ・トレス判事がRipple訴訟で、XRP自体は証券に当たらないとの判断を示し、米証券取引委員会(SEC)の主張の一部を退けた。これを受け、XRPは7月単月で47%急騰し、0.94ドル近辺まで上昇。価格の上昇とともに、法的な不透明感も一部後退した。

2024年7月もXRPは31%上昇した。2023年7月の47%上昇以来で最大の月間上昇率となった。市場では、この上昇を2022年7月から続いていたレンジ相場の整理と相場反転のシグナルと受け止める向きがあり、その後の2024年11月の急騰につながった。

2025年は2月の急落後、2〜3ドルのレンジで短期のもみ合いを挟んだ後、7月に反発した。この上昇局面でXRPは当時の過去最高値となる3.66ドルを付け、その後は現在の下落局面に入った。

こうした推移を踏まえると、XRPは2020年以降、7月に一貫して上昇してきたことになる。月間平均上昇率が約30%に達している点もあり、市場では今年7月についても、相場反転や自律反発への期待がくすぶる。

足元では、XRPは7月に入ってすでに2%超上昇し、1.03ドルから1.07ドルへ持ち直している。過去平均並みの約30%上昇が再現されれば、1.33ドルまで上昇し、1.30ドル台を回復する計算になる。

もっとも、過去の値動きが今月もそのまま再現される保証はない。焦点は、7月の季節性が実際の買いにつながるかどうかだ。2020年以降に続いた7月の反発は投資家心理の支えになり得る一方、直近の下落トレンドと市場全体の弱さを踏まえると、統計的な傾向だけで相場反転を断定するのは難しい。短期的には、XRPが1.30ドル台を回復し、その水準を下値支持線として維持できるかが注目点となりそうだ。

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