ビットコインのチャートに、下落基調の終了を示唆するW字底が形成されつつあるとの見方が浮上している。ボリンジャーバンドの開発者として知られるジョン・ボリンジャー氏は、足元の値動きについて、これまで何度も失敗してきた反発局面とは異なる意味を持つ可能性があると指摘した。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが2日(現地時間)に伝えた。ボリンジャー氏は、軟調な推移が続いてきたビットコインについて、多層的なW字底の構造が進行している可能性に注目しているという。
ビットコインはここ数週間、下落基調が強まっていた。市場では強気のチャートパターンがたびたび期待されたが、売り圧力の強さからいずれも定着しなかった。こうした中、ボリンジャー氏は進行中のフラクタル構造を伴うW字底に着目した。
同氏が示したチャートによると、ビットコインは5月に8万2000ドルまで反発した後、調整局面が続いた。急落局面ではボリンジャーバンド下限に沿う形で推移し、その過程で3段階の底入れの動きが確認されたという。同氏はこれを「完全にフラクタル」だと評価し、大きな構造の中により小さなパターンが内包されていると説明した。
さらに同氏は、日足だけでなく週足でもシグナルを確認する必要があるとした。週足ベースで見ると、足元の日足調整は、より上位の時間軸におけるフラクタルなW字底の第2局面を形成している可能性があるという。
焦点となるのは、中央の戻り高値を上抜けられるかどうかだ。現在の日足構造を維持したまま6万5000ドル前後を超えれば、数カ月続いた下落基調が終わる可能性があるとボリンジャー氏はみている。これまで複数の強気パターンが失敗してきた経緯を踏まえると、今回は短期的な自律反発にとどまらず、トレンド転換を示すシグナルとなる可能性がある。
もっとも、市場環境はなおビットコインの追い風とは言いにくい。ビットコインは足元で6万1556ドル前後で推移しており、戻りの勢いも限定的だ。ETFからの資金流出が続いているほか、利上げ懸念も相場の重荷となっている。
このため、チャート上の反発シグナルが実際のトレンド転換につながるかを見極めるには、価格構造に加えて外部資金の流れも確認する必要がある。当面は、ビットコインが6万5000ドルを回復できるかに加え、ETF資金の流出と金利懸念を吸収して下落基調を断ち切れるかが注目点となる。
ボリンジャー氏はXへの投稿で、ビットコインで形成が進む「W」パターンについて、「完全にフラクタルで、底には小さな『w』、天井には小さな『m』が見える。週足では上位時間軸のフラクタルな『W』も確認できる」と説明した。