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Bitcoinの取引所流入が急増し、相場の変動拡大への警戒感が強まっている。CryptoQuantは、6月30日のBitcoinの取引所流入が約4万9000BTCに達したとし、大口保有者や機関投資家によるポジション調整の可能性を指摘した。一方で、価格は下げ渋り、2日には6万1000ドル台を回復した。

ブロックチェーンメディアのBitcoin Magazineが2日、CryptoQuantの週次レポートを引用して報じた。それによると、最近はBitcoinに加え、Ethereumやアルトコインでも取引所流入が増えており、過去にはこうした動きが相場の大きな変動に先行して現れるケースが目立っていたという。

中でもBitcoinの流入規模が際立つ。CryptoQuantによれば、6月30日の取引所流入は約4万9000BTCとなり、2026年に入って同水準が確認されたのは4回しかないとしている。

同じ週には、Ethereumの流入も125万ETHを超えた。アルトコインの取引所への入金件数も1日当たり約4万5000件まで増え、2カ月ぶりの高水準となった。

CryptoQuantは、こうした動きが過去の下落局面の直前に繰り返し見られたパターンだと分析している。特にアルトコインの入金増加については、5月初めにBitcoinが8万2000ドル台にあった局面から、6月末に5万8000ドルを割り込むまで下落した場面に先行していた構図と重なるとみている。

レポートでは、この種のシグナルは過去、多くの場合に相場の方向感を伴う動きに先行し、その多くが下落につながったと評価した。

今回、市場が注目しているのは流入量そのものより、内訳の変化だ。平均入金規模は1BTCから2BTCへと倍増した。

この点について市場では、個人投資家による小口の分散売却ではなく、大口保有者や機関投資家が取引所にコインを移し、ポジション調整を進めている可能性があるとの見方が出ている。CryptoQuantのフリオ・モレノ氏は、平均入金規模の急拡大は、単なる取引量の増加よりも弱気シグナルとして受け止めるべきだとの見解を示した。

取引量の増加だけではノイズにとどまる可能性がある一方、大口保有者の移動には、より明確な意図が反映されている場合があるという。

もっとも、相場がオンチェーン指標だけで動いているわけではない。Bitcoinは2日、一時5万9520ドルまで下落した後に反発し、6万1000ドル台を回復した。

24時間高値は6万2148ドル、日次売買代金は324億9000万ドル、時価総額は1兆2300億ドルだった。

CryptoQuantは、6万ドルを当面の主要な支持線と位置付けた。レポートでは、この価格帯を市場参加者の売買が集中する攻防ラインとしている。実際、足元の反発もこの水準を維持した後に起きたとしている。

直近の値動きにはマクロ要因も大きく影響した。6月のBitcoinの軟調地合いについては、暗号資産市場固有の要因よりも、資金の半導体関連銘柄へのシフト、米国とイランの緊張を背景としたインフレ懸念、さらにStrategyの保有縮小が大きかったとの見方が示された。

加えて、Mt.Goxが先月1万422BTCを移動させたことで、10月の返済期限を前に債権者の売りが出るのではないかとの懸念も再燃した。Bitcoin現物ETFでも2桁日数の連続純流出が続き、数十億ドル規模の資金流出が発生している。

こうした環境下では、取引所にコインを移した大口保有者の動きは、市場下落の直接要因というより、同じマクロ不安に備える先回りの対応だった可能性もある。

2日の反発についても、米連邦準備制度理事会(Fed)のインフレに配慮した発言が、利下げを巡る懸念を和らげたことが背景にあるとされた。オンチェーン指標だけでは、短期的な方向性を断定しにくい理由の1つといえそうだ。

足元の市場は、強弱入り交じるシグナルを同時に受け取っている。オンチェーンでは、大口保有者の取引所移動に加え、Ethereumとアルトコインの流入拡大が警戒材料として意識される一方、価格は6万1000ドル台を回復して持ちこたえている。

今後の焦点は、取引所流入の増加が実際の売り圧力につながるかどうか、そしてETFの資金フローやマクロ環境の変化の中で、Bitcoinが6万ドルを維持できるかにある。

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