Anthropicが、自社AIチップの開発に向けた初期検討に着手した。米メディアThe Informationが2日(現地時間)、事情に詳しい関係者3人の話として報じた。製造面ではSamsung Electronicsとの提携も協議しているという。
報道によると、関係者2人はAnthropicがSamsung Electronicsの2ナノ製造プロセスと先端パッケージング設備の活用を検討していると説明した。
Anthropicは現在、チップの用途や性能目標に加え、サーバーやサーバークラスターへの実装方法を詰めているという。複数のチップ設計企業とも協議したが、詳細設計やテスト、製造の段階にはまだ進んでいないとされる。
開発体制の整備に向けた採用も始めた。最近では、OpenAIの自社チップチームで初期メンバーを務めたクライブ・チャン氏を迎え入れた。
The Informationの取材に対し、Anthropicは計算資源戦略の中核として、Amazon Web ServicesのTrainium、GoogleのTPU、NVIDIAのGPUを引き続き位置付けると説明した。一方で、自社チップのロードマップについては詳細を明らかにしなかった。Samsung Electronicsはコメントを控えた。
自社チップの開発は、AI開発企業が自社モデルを支えるインフラをより主導的に押さえようとする流れの一環だ。対象はチップにとどまらず、クラウド契約、電力、データセンターにも広がっている。
Anthropicは他のAI開発企業と異なり、NVIDIAに全面依存せず、Amazon、Google、NVIDIAなど複数のサーバーチップを活用して技術開発を進めてきた。Microsoft製チップや、英国スタートアップFractileのチップ導入も検討している。