ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインの月足チャートで、2022年7月以来となるTD9の買いシグナルが点灯した。長期的な下落トレンドの反転期待が浮上する一方、前回もシグナル点灯直後に反発へ転じたわけではなく、市場ではなお慎重な見方が残っている。

Cointelegraphが1日(現地時間)に報じたところによると、市場アナリストのトニー・セベリノ氏はX(旧Twitter)への投稿で、ビットコインが月足ベースで「完璧なTD9の買いセットアップ」を形成したと指摘した。

TD9は、トム・ドマーク・シーケンシャル系のタイミング指標。一定期間、過去の基準終値を上回る、または下回る終値が連続すると、トレンド転換の可能性を示すとされる。今回の買いシグナルは月足では数年ぶりで、前回の確認は2022年7月だった。

もっとも、前回はシグナル点灯がそのまま底打ちを意味したわけではない。ビットコインはその後も約5カ月にわたり下値を探る展開が続いた。セベリノ氏も、TD9の完成だけで底入れが確定するわけではないとみている。

市場関係者の間でも、このシグナルだけを買い判断の根拠とみる声は限られる。「Proof of Pain」ポッドキャストのホスト、トニー・カレラ氏は、「このシグナル自体が底を意味するわけではない」としたうえで、「月足の終値ベースで維持されるなら注目に値する」と評価した。

弱気相場の終了時期を巡っては、なお見方が分かれている。一部では、大局的な安値はまだ先にあるとして、次の下値メドに5万5000ドル(約825万円)を挙げる声も出ている。ビットコインの価格サイクルとの比較から、現在の弱気相場はまだ完全には終わっていないとの見方も根強い。

一方、テクニカル面では反発を示唆する兆候もある。相対力指数(RSI)では、複数の時間軸で強気ダイバージェンスが形成されている。価格が下落してもモメンタムの弱まりを伴う局面で現れやすい、典型的な反転シグナルの1つとされる。

トレーダー兼アナリストのスコット・メルカー氏は、「これほど多くの時間軸で、売られ過ぎのRSIとともに強気ダイバージェンスが確認され、あるいは確認される可能性がある場面を見たことがあるだろうか」と述べた。

ビットコイン市場では現在、強弱材料が交錯している。月足のTD9とRSIの強気ダイバージェンスは中長期の反転期待を支える一方で、一段安への警戒はなお残る。月足終値まで今回のシグナルを維持できるか、また値動きが2022年の底値圏と似た展開をたどるかが、次の焦点になりそうだ。

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