写真=科学技術情報通信部

韓国の科学技術情報通信部と韓国インターネット振興院(KISA)は6月30日、7月から11月にかけて耐量子暗号の専門教育を実施すると発表した。量子コンピュータ時代を見据え、既存の暗号体系を耐量子暗号へ移行できる専門人材620人の育成を目指す。

耐量子暗号は、量子コンピュータを使った攻撃に対しても安全性を維持できるよう設計された暗号技術。量子コンピュータ技術の進展を背景に、従来の公開鍵暗号体系に対するセキュリティ上の脅威が意識される中、移行の必要性が高まっている。

科学技術情報通信部は、「汎国家耐量子暗号体系転換総合推進計画」や「第1次量子科学技術および量子産業育成総合計画」などに基づき、国家暗号体系の転換を支援している。

今回の教育では、開発課程、移行課程、実務課程の3コースを設ける。定員は開発課程と移行課程が各90人、実務課程が440人で、合計620人を育成する計画だ。

開発課程は、耐量子暗号アルゴリズムの原理や構造、実装技術を学ぶ2日間のコース。大学生や大学院生のほか、セキュリティモジュールやソリューションの開発者、研究者らを主な対象とする。

移行課程では、既存の公開鍵暗号基盤を耐量子暗号へ切り替える手順や適用方法を扱う。ITシステムやセキュリティシステムの開発者、企業や機関のセキュリティ担当者などを対象に、シナリオベースの実習を実施する。

実務課程は1日コースで、耐量子暗号への移行を巡る国内外の動向や政策、移行手順、適用事例などを学ぶ。対象は、政府・公共機関や民間企業の情報保護、情報システム担当者などとしている。

開発課程と移行課程の受講者募集は6月30日に始まった。実務課程の募集日程は後日案内する。詳細は暗号利用活性化のホームページで確認できる。

科学技術情報通信部のイム・ジョンギュ情報保護ネットワーク政策官は、「将来の量子コンピュータ時代に備えた耐量子暗号への移行は、国家のデジタル信頼とサイバーセキュリティ能力の強化に向けた重要課題だ。今年初めて実施する専門教育を通じて、耐量子暗号への移行を主導する優秀な人材を適時に育成したい」と述べた。

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