写真=Wikimedia Commons

Rippleのブラッド・ガーリングハウスCEOは、10月にニューヨークで開催する年次イベント「Swell 2026」を前に、暗号資産業界が重要な転機を迎えているとの認識を示した。機関投資家の参入拡大や実用化の進展に加え、今年は「Swell」の10周年の節目に当たることもあり、同社はイベントを通じて事業の広がりを訴求する構えだ。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが18日付で報じた。報道によると、ガーリングハウス氏は今回のSwellについて、機関投資家の採用拡大、実利用の広がり、イベント規模の拡大が重なる節目になると位置付けた。

同氏は公開声明で、暗号資産業界に長く身を置いてきた経験に触れた上で、「本当に重要な瞬間は分かる」と説明。今秋はSwellの10周年の節目に加え、実利用のスケール拡大、機関投資家の採用進展、さらにSwellとApexの初の同時開催が重なるとした。

Rippleのモニカ・ロング社長は、Swell 2026が同社史上最大規模のイベントになるとの見通しを示した。メインステージの基調講演に加え、機関投資家、エコシステム、イノベーションなどをテーマにした複数のトラックを設ける予定で、法人向け事業と開発者コミュニティの双方を一体で訴求する場とする。

また、Rippleの最高技術責任者(CTO)を務めたデイビッド・シュワルツ氏は、XRPとXRP Ledgerを巡るユースケースや開発者の取り組みに焦点を当てる方針を示した。決済に加え、XRPの新たな活用法やXRP Ledger上での開発事例を紹介するという。

取り上げる領域としては、決済、トークン化、相互運用性、分散型金融(DeFi)、人工知能(AI)を挙げた。Rippleは送金用途にとどまらないデジタル資産インフラとしての広がりや、開発者による活用先の多様化を打ち出す考えだ。一方で、具体的な発表内容や新製品の有無は明らかになっていない。

登壇者にも注目が集まっている。ハリウッド俳優で慈善活動家のマット・デイモン氏は、非営利団体Water.orgが「Ripple Payments」と米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」をどのように活用しているかを紹介する予定だ。Rippleとしては、決済サービスとステーブルコインの実利用事例を示す場となる。

このほか、暗号資産取引所Bullishの会長兼CEOで、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の元社長でもあるトム・ファーリー氏も参加する。伝統金融と暗号資産業界の双方に接点を持つ登壇者を前面に出すことで、機関投資家の採用拡大を印象付ける狙いがあるとみられる。

Swell 2026では、決済、ステーブルコイン、XRP Ledgerのエコシステム、機関投資家向け事業を一つの場で示す構成となる見通しだ。ガーリングハウス氏が「いまが重要な瞬間」と強調した背景には、こうした事業環境の変化がある。

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