韓国の7月の半導体輸出は、メモリ価格の上昇を追い風に大きく伸びた。韓国産業通商資源部が1日発表した7月の半導体輸出額は、前年同月比178.8%増の410億1000万ドル。6月の448億ドルに続き、2カ月連続で400億ドルを超え、月次としては過去2番目の高水準となった。
7月の輸出総額は62.8%増の988億9000万ドルだった。貿易収支は303億2000万ドルの黒字となった。
品目別では、メモリ価格の上昇が輸出を押し上げた。第5世代DRAM規格のDDR5(16ギガビット)の固定価格は、6月の40ドルから7月は45ドルに上昇。NANDフラッシュ(128ギガビット)も28.8ドルから30.1ドルに上がった。3月のDDR5価格は31ドルで、4カ月で約45%上昇した計算になる。
Appleの中国製メモリ採用の可能性や、中国による新たな人工知能(AI)モデルの発表といった不確定要素がある中でも、メモリ価格の上昇基調は維持された。
地域別にみると、7月1~25日時点の対中半導体輸出は116億ドルで、前年同期比252%増だった。対ASEANは80億ドルで180%増、対米国は26億ドルで188%増、対EUは10億ドルで272%増となった。
同部は、対中輸出総額が2カ月連続で200億ドルを超えたほか、対ASEANと対EUの輸出がそれぞれ188億ドル、93億8000万ドルと期間ベースで過去最高を更新した背景にも、半導体輸出の伸びが寄与したと説明した。
半導体関連品目の輸出も好調だった。コンピュータ輸出は47億9000万ドルで404%増。米大手テック企業によるAIインフラ投資が続く中、法人向けSSDの輸出増加が押し上げ要因になったという。
半導体製造装置の輸入は25億4000万ドルで、55.4%増加した。主要20品目のうち19品目で輸入が増加し、半導体を除く品目の輸出増加率は26%だった。
キム・ジョングァン産業通商資源部長官は「7月の輸出は、下半期の最初の月であるにもかかわらず、900億ドル台の高い実績を記録した」と述べた。
一方で同部は、米国の通商法301条に基づく新たな関税措置や、主要国で強まる保護主義、中東情勢の不確実性などを挙げ、今後の輸出環境は厳しさを増す可能性があるとみている。政府としては、主要品目と市場ごとの動向を綿密に点検し、関税・非関税障壁を含む通商環境の変化に企業が機動的に対応できるよう、利用可能な政策手段を総動員する方針だとしている。