写真=SK siltron亀尾第1工場

SKは31日、半導体用シリコンウエハーを手がけるSK siltronの株式70.6%をDoosanに売却すると開示した。譲渡額は2兆3000億ウォン(約2530億円)。取引完了は2027年1月31日を予定している。

譲渡対象はSK siltron普通株4732万2350株で、SKの自己資本の2.68%に相当する。SKは取締役会で株式売買契約の締結を決議した。

売却の目的についてSKは、財務体質の改善と将来の成長投資に向けた資金確保を挙げた。対象には、現在保有する3418万1910株に加え、総収益スワップ(TRS)契約のコールオプション行使によって取得する1314万440株も含まれる。最終的な譲渡額は調整手続きを経て確定する。

SKは売却代金とは別に、超過利益の分配も受ける。SK siltronが2027年から2034年までの各年度で目標を上回った場合、超過分の40%に持ち分比率を反映した金額がSKに帰属する。基準指標はEBITDA(償却前営業利益)で、目標額は2027年の8900億ウォンから2034年の1兆7000億ウォンまで段階的に引き上げる。

さらに、2029年6月末までに特定顧客向け4品目の品質認証を完了した場合、1品目当たり250億ウォンも精算対象となる。

今回の契約は、昨年末にDoosanが優先交渉先に決まってから約7カ月でまとまった。取引完了には、関係当局の承認など所定の前提条件を満たす必要がある。

SK siltronは1983年設立。韓国で唯一、半導体用シリコンウエハーを生産している。2025年の売上高は約2兆ウォン、営業利益は4000億ウォン超だった。主力製品は300ミリと200ミリのウエハーで、300ミリ品は世界3位圏の競争力を持つとされる。

シリコンウエハーは半導体チップの基板となる材料で、品質が歩留まりや性能を左右する。巨額の設備投資と長期の技術蓄積が必要なため、参入障壁の高い分野とされる。

世界のシリコンウエハー市場は、SK siltronのほか、信越化学工業、SUMCO、GlobalWafers、Siltronicの5社で9割超を占める。Doosanは今回の買収により、半導体テスト事業を担うDoosan Tesnaに続き、前工程の中核材料であるウエハー事業を取り込む。電子材料を扱うDoosanの電子BGと合わせ、グループの半導体・先端材料事業の拡大につなげる。

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