XRP Ledger(XRPL) 写真=Shutterstock

人工知能(AI)の普及が、XRP Ledger(XRPL)の採用拡大につながるとの見方が強まっている。AIエージェントが決済や清算の担い手となれば、取引は少額・高頻度化し、XRPLのような高速・低コストの決済基盤への需要が高まる可能性がある。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、ブロックチェーン教育プラットフォームEasyAの共同創業者フィル・クァク氏は18日、AIがRippleエコシステムにとって技術面の転機になり得るとの見方を示した。

クァク氏は「AIがXRPLの採用を加速させる」としたうえで、AIエージェントはエコシステムの可能性を引き出し、次の段階へ押し上げる鍵の一つになると述べた。自身の見通しについては強気の姿勢を明確にしている。

背景にあるのは、ソフトウェアが独立した市場参加者として機能し始めていることだ。人の指示を介さずに動くAIエージェントが決済や清算を担うようになれば、それに対応した金融インフラの必要性が一段と高まるとの見方が出ている。

こうした動きはRipple陣営でも具体化しつつある。今週、RippleXの開発者アヨ・アキンイェレ氏は、自律型AIエージェントがすでに「経済主体」になりつつあり、専用の金融インフラが必要だとの認識を示した。

基盤整備も進む。Rippleは、Mastercardの「Agent Pay for Machines」イニシアチブに主要パートナーの1社として参加している。アキンイェレ氏が率いるRippleXチームは「XRPL AI Starter Kit」も公開した。AIエージェントが暗号資産ウォレットを保有し、人手を介さず相互に決済できる環境の構築を目指す。

想定用途としては、サーバー利用料やAPIアクセス料金、データ転送料の支払いなどが挙がる。こうした取引は人の承認を前提とする従来型決済より、機械が自律的に処理する決済に近い。取引件数は増える一方、1件当たりの金額は小さくなる可能性が高いという。

アキンイェレ氏は、散発的に発生する大口送金が将来的に「ナノ決済」へ置き換わる可能性があるとみている。XRPLはもともと高速処理と低手数料を特徴としており、こうした機械間決済に適した基盤になり得るとの見方だ。

市場の焦点は、決済の担い手が人から機械へ移るかどうかにある。将来的には、ロボット同士の決済件数が人間同士の取引件数を上回る可能性も指摘される。クァク氏の見解とアキンイェレ氏の説明を踏まえると、AIエージェントはXRPの新たな需要源となり、XRPL利用拡大の触媒として浮上しつつある。

XRPLにとって今後の焦点は、単なる暗号資産送金ネットワークにとどまるのか、それともAIエージェントや機械間取引を支える決済インフラとして定着できるのかという点にある。Rippleがパートナーシップや開発ツールを実運用につなげられれば、XRPL採用を巡る議論は人中心の決済から機械中心の決済へと移る可能性がある。

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