ビットコインの大口保有者が、直近の価格調整局面で保有を積み増している。1000BTC以上を保有するウォレットの総保有量は717万BTCまで回復し、流通量の35.82%を占めた。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が18日付で伝えた。オンチェーン分析企業Santimentによると、1000BTC超のウォレット保有量は3月14日以来の高水準に達した。
Santimentは、こうした大口保有者が足元の下落を割安な買い場とみていると分析している。個人投資家の不安心理が強まるなかでも、大口ウォレットは保有量を3カ月ぶりの水準まで戻した。
総保有量は717万BTC。この規模となるのは、ビットコイン価格が約7万ドルだったおよそ3カ月前以来という。
一方で、大口保有者は上昇局面では利益確定売りも進めていた。ビットコインが5月に8万2000ドルを回復した際には、1000BTC以上を保有するウォレットが一部を売却していたことが確認された。
市場では、大口保有者が高値圏で売却し、下落局面で買い戻す典型的な動きを示しているとの見方が出ている。価格が再び下押しした後は、買い越しの動きも再開し、保有量は3月14日時点の水準まで戻った。
717万BTCの保有額は、現在の価格換算で4億6100万ドル規模とされる。ただ、2月の高水準にはなお届いていない。
流通中のビットコインは2004万BTCで、このうち1000BTC超の大口ウォレットが保有する比率は35.82%となる。2月初めにビットコイン価格が6万ドルまで急落した局面では、こうしたウォレットが積極的に買いを入れ、保有量は約726万BTCまで増加。流通量に占める比率も36.30%超に達していた。
現在、1000BTC以上を保有するウォレット数は2044件。1ウォレット当たりの平均保有量は3507.8BTCだった。こうした買い増しは、相場が弱含む局面でも先高観が残っているシグナルと受け止められている。
市場心理への影響も小さくない。大口ウォレットの買いは、足元の下落が一時的にとどまる可能性への期待を支えている。とりわけ、大口保有者が底値圏で買いを入れる傾向が意識されることで、投資家心理の改善を後押ししているとの指摘がある。加えて、ビットコインの供給が大口ウォレットにさらに集まれば、短期的な売り圧力が弱まる可能性もある。
大口ウォレットは個人投資家に比べて保有期間が長い傾向があり、市場環境が悪化した際の急激な売りの増加を抑える要因としても注目されている。
ビットコインの下値を巡っては見方が分かれている。Coinbaseのブライアン・アームストロングCEOは、最近出演したポッドキャスト「ムーンショッツ」で、ビットコインは6万ドルで底打ちしたとの見方を示した。
これに対し、別の分析ではCVDDモデルを根拠に、4万8000ドル近辺をより有力な下値ゾーンとして提示している。大口保有者による買い増しが実際の価格反発につながるかが、今後の焦点となりそうだ。