写真=Tesla

Teslaの2ドアロボタクシー「Cybercab」の主要スペックが、米環境保護庁(EPA)への提出文書から明らかになった。48kWhのバッテリーを搭載し、最高出力は163kW(約219馬力)。車両重量は3113ポンド(約1400kg)で、試験値をEPAの一般的な補正方法に当てはめると、航続距離は約293マイル(約470km)になるとみられる。

電気自動車専門メディアのInsideEVsが現地時間15日に報じた。文書によると、Teslaは量産車の認証に必要な書類を提出しており、この過程で車両重量や出力、バッテリー容量に加え、試験走行時の航続距離も確認された。

なかでも目を引くのが車両重量の軽さだ。3113ポンド(約1400kg)は、Tesla「Model 3」の最軽量グレードより約700ポンド(約320kg)軽い。米国市場のEVとしても最軽量級に入る水準で、軽量化を重視した設計方針がうかがえる。

文書には車両総重量が3730ポンド(約1700kg)と記載されている。乗員や荷物を含めた積載余力は617ポンド(約280kg)程度となる。絶対的な積載性能は大きくないものの、2ドア車という性格を踏まえた設定とみられる。

パワートレインは、前部に単一の永久磁石モーターを搭載する構成だ。文書上の最高出力は163kWで、約219馬力に相当する。Cybercabは当初、ステアリングやペダルを備えない自動運転タクシーとして公開されたが、その後の試験車両では両方の装備が確認されている。量産モデルがどの仕様で投入されるかは、なお明らかになっていない。

バッテリーは146Ah、326Vで、計算上の容量は4万7596Whとなり、約48kWhに相当する。中型EVと比べると容量は大きくないが、軽量な車体と組み合わせることで効率を高める設計を採った可能性がある。

航続距離については、まだ最終認証値ではない。試験文書には複合試験で418.226マイル(約670km)と記載されているが、これは試験室ベースの数値だ。EPAは表示用の航続距離を算出する際、別途補正プロセスを適用しており、説明文では「最も一般的な方法は、航続距離を含むすべての試験数値に0.7の係数を適用すること」としている。

この係数を当てはめると、Cybercabの想定航続距離は約293マイル(約470km)となる。これは、Tesla経営陣がこれまで示してきた「300マイル(約480km)に近い航続距離」とおおむね整合する。ただ、現時点の数値は予備段階であり、最終認証で変動する可能性はある。

今後の焦点は発売時期と価格だ。TeslaはCybercabの生産がすでに始まったとしている一方、具体的な生産規模は明らかにしていない。直近の目標としては、2027年以前の投入と3万ドル(約450万円)未満の価格設定を掲げている。

もっとも、ロボタクシー事業の中核となる完全自動運転ソフトウェアは、現時点では一部都市で試験運用されている段階にある。ハードウェア面では量産準備が進んでいるものの、商用化のタイミングは自動運転技術の実装範囲と発売スケジュールに左右されそうだ。EPA文書で主要スペックの輪郭は見えてきたが、実際の発売時期と最終価格はなお固まっていない。

キーワード

#Tesla #Cybercab #ロボタクシー #EPA #EV #航続距離 #バッテリー
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.