女性向けアパレルブランドのMerietは、販売商品の約9割を自社制作で展開し、ブランドとしての独自性を強めている。販売はブログを起点に始まり、6年で自社モール運営へ移行した。現在はCafe24の在庫連動型の商品分析サービスを活用し、販売データと在庫データを連携。反応の良い商品に広告費を重点配分することで、運営効率と販促効果の向上を図っている。
Merietは、日常着として「作り込みすぎない」デザインを志向するブランドだ。「飾りすぎないMeriet」をキーワードに掲げ、強い装飾性よりも、長く着ても飽きのこない服作りを目指している。ブランドを運営するユ・ジス代表は、Merietを一つのファッションブランドとして定着させることを目標に挙げる。
ユ・ジス代表は大学時代からファッションへの関心が強く、友人とショッピングモールの起業を検討したこともあった。オンラインショッピングモール系ブランドの実店舗でアパレル販売のアルバイトを経験したほか、東大門の衣料市場にも足を運び、オンラインコマースの構造を現場で学んだという。ユ・ジス代表は「当時の現場経験がMerietの成長の土台になった」と振り返る。
Merietの販売はブログを通じて始まった。受注の増加に伴い、決済システムなどの運営基盤が需要に追いつかなくなったため、自社モールを開設した。ブランド名のMerietは、ユ・ジス代表にとって意味のある「8月」をモチーフにしたという。ユ・ジス代表は「特別な日でなくても、自然と手に取って着られる服を作りたかった。その思いをブランド名に込めた」と話している。
一時は従来のテイストから外れたデザインも試したが、反応が良かったのはMerietらしいムードを持つ商品だった。ブログ販売時代からの顧客を中心に、ブランドの世界観を支持する購買傾向が明確に表れ、新規顧客の流入後もその流れは続いた。Instagramのフォロワー数は12万8000人に上る。
◆自社制作を軸にセット買いが進む、カプリパンツは15回目の再入荷
商品全体の統一感を支えているのが自社制作商品だ。2026年からは毎週1〜2品を投入している。販売データからは、顧客が自社制作商品を軸にコーディネートをそろえる傾向がうかがえる。自社制作のトップスを購入した顧客が、追加でボトムスを買う際にも自社制作商品を選ぶケースが目立つという。
特に反応が明確なのはパンツカテゴリーだ。カプリパンツの基本丈は15回目の再入荷に至り、その後はロング丈へとラインアップを広げた。膝や骨盤など細かな身体寸法を反映したパターン設計により、下半身を補正して見せる効果が高いとの評価を得ている。自社制作体制を敷いているため、反応が確認できた商品の派生ラインを素早く投入できる点も強みとしている。
運営面では、Cafe24のソリューション活用が効率化を後押しした。Merietは在庫連動型の商品分析サービスを通じて、在庫データと販売データを連携。初動が良かった商品を主力運営商品に位置付け、広告費を集中的に配分する体制を整えた。在庫状況を踏まえながら広告効率を維持し、安定的に事業規模を拡大していく考えだ。
ユ・ジス代表は「最終的には全商品を自社制作で構成するのが目標だ」とした上で、「Merietという名前が一つのブランドとして定着することを目指している。そのために、1アイテムごとにMerietのアイデンティティを込めている」と述べた。