Retrieverは6月9日、情報セキュリティ認証対応を自動化するAIソリューション「Klarisk」で、Mashup Venturesからプレシード投資を調達したと発表した。
Klariskは、企業のガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)業務の自動化を支援するサービス。企業が保有する方針、手順、システム設定、運用記録などのデータをAIが分析し、規制対応の状況や潜在的なリスクを洗い出したうえで、改善策を提示する。
同社によると、Klariskは単なるチェックリストベースの点検にとどまらない。規制や内部統制を理解するAIエージェントが証憑資料や運用状況を評価し、組織横断でリスクを継続的に管理できるようにするという。
Retrieverのイ・ヨンジェ代表は、「AIによる規制理解・判断技術を高度化し、情報セキュリティ認証の準備に伴う企業のコストと業務負担を減らしていく」とコメントした。さらに、「ISMS-Pを起点に、ISO 27001やSOC 2などグローバルな認証体系へ対応を広げ、国内企業の海外進出と産業全体のセキュリティ水準向上を後押ししたい」と述べた。
RetrieverはMashup Venturesの推薦を受け、中小ベンチャー企業部が所管するTIPSプログラムにも選定された。これにより、最大5億ウォンの研究開発資金を確保した。あわせて、農協オープンビジネスハブの協業企業にも選ばれ、AIベースの情報セキュリティ・コンプライアンス管理体制の自動化に向けた技術検証を進めている。
今回の投資を主導したMashup Venturesのイ・スングクパートナーは、「相次ぐセキュリティ事故に加え、個人情報保護法改正などで国内外の情報保護規制が強化され、企業のコスト負担と人材不足が深刻化している」と指摘した。そのうえで、「自然言語処理とサイバーセキュリティ分野で高い専門性を持つRetrieverのチームは、確かな技術力を基盤に市場の変革を主導できると判断し、投資を決めた」と語った。