General Motors(GM)は、電動ミドルサイズオフローダーのコンセプト「GMC Hummer X」を披露した。SUVとピックアップの2タイプを示したが、量産化を前提としたモデルではなく、新技術の検証プラットフォームとして位置付けている。

米メディアElectrekが29日(現地時間)に報じた。GMはHummer Xについて、中型EVにおける新たなオフロード性能の方向性を示すコンセプトだと説明している。

車両には、低重心設計に加え、レスポンスに優れた加速性能、着脱式フェンダーフレア、Multimatic製ショックアブソーバーを採用した。悪路走破性を前面に打ち出した構成となっている。

ボディサイズは全長188.3インチ、全幅80インチ、全高72.9インチ、ホイールベース116インチ。Ford Bronco 4ドアと近い寸法で、Bronco 4ドアは全長189.4インチ、全幅75.9インチ、全高73インチ、ホイールベース116.1インチとなる。最低地上高は13.1インチで、Bronco Raptorに近い水準としている。

Hummer Xは、モジュール型プラットフォームをベースに、岩場走行を意識した車両として構想した。あわせてGMは、少量の受注生産に対応する柔軟生産技術「Flex Fab」も提示した。金属3Dプリンティングに近い生産手法で、専用のプレス金型を使わず、より迅速な生産が可能になるとしている。

車内にはレイヤー構造のディスプレイやデジタル技術を取り入れ、カスタマイズ可能な構成とした。Hummer Xは、カリフォルニア州パサデナにあるGMの先進デザインスタジオが手掛けたもので、ユーザーが車両をカスタマイズし、その内容をコミュニティで共有できる「Builder Maker」コンセプトを反映したという。

このほか、ドライバーと車両をつなぐアプリ群「Hummer Hub」や、前方の地形を確認するドローンも盛り込んだ。ドローンは自律着陸し、車両にドッキングできる設計としている。

一方、GMはHummer Xについて、量産を目的としたコンセプトではないと明らかにした。なお、現行の2026年モデル「GMC Hummer EV」のピックアップとSUVの開始価格は、いずれも10万ドルを下回るとしている。

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