写真=Krafton。米カリフォルニア州パロアルトの研究拠点で撮影。右から、Krafton代表兼Ludo Robotics CEOのキム・チャンハン氏、Krafton CAIO兼Ludo Robotics CTOのイ・ガンウク氏

Kraftonは11月2日、ロボット向けAIシステム「Rudy 0.2」を発表した。人の意図やジェスチャーを理解し、状況の変化に応じて行動できるようにしたのが特徴で、社会的知能や記憶・推論機能などを強化した。

Rudy 0.2は、Kraftonのロボティクス研究法人Ludo Roboticsが、10月30日(現地時間)に米カリフォルニア大学バークレー校で開かれた「2026 Bay Area Robotics Symposium(BARS)」で披露した。発表を行ったのは、Kraftonの最高AI責任者(CAIO)で、Ludo Roboticsの最高技術責任者(CTO)を兼務するイ・ガンウク氏。8月に公開した「Rudy 0.1」の後継に当たる。

Ludo Roboticsは、人の意図を理解し、変化する環境に適応しながら人と協働するロボットの「社会的知能」を研究している。

前世代のRudy 0.1は、対話と推論を担うビジョン言語モデル(VLM)に、移動や物体操作の機能を組み合わせたAIシステムだ。音声による指示を理解し、対話の文脈を保ちながら、指示が曖昧な場合には追加の質問で作業内容を確認できるようにしていた。

Rudy 0.2では、この機能をさらに拡張した。人の意図やフィードバック、社会的シグナルに応答する社会的知能を高めたほか、状況が変化しても文脈を維持する記憶・推論、移動・物体操作・相互作用をつなぐツール操作、ジェスチャー理解、物理動作も強化している。

同社はあわせて、環境認識、対話、物理行動を単一モデルに統合する次世代の基盤モデル「Rudy 1.0」の開発も進めている。ロボットが人と作業内容を共有し、リアルタイムに意思疎通しながら行動することを目指す。

Kraftonは、ゲーム開発で培ったAI技術の適用先を、現実空間で人と相互作用するロボット分野へ広げている。

Krafton代表でLudo RoboticsのCEOを務めるキム・チャンハン氏は、「ゲームを通じて、リアルタイムに相互作用する仮想世界を実現してきた。この経験を基に、現実世界で人と自然にコミュニケーションし、協力できるロボット向けAIを開発していく」とコメントした。

Ludo Roboticsは、米カリフォルニア州パロアルトに研究拠点も開設した。今後はパロアルトの研究拠点とソウルのオフィスを連携させ、AIとロボティクスの研究を進めるとともに、シリコンバレーの人材・技術エコシステムとの協力拡大を図る。

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