科学技術情報通信部と韓国電子通信研究院(ETRI)は29日、自動運転の国際標準「SAE J3016」の改定を韓国の研究陣が主導したと発表した。改定版では、レベル1〜5の定義を運転者と車両の役割分担に沿って具体化し、運転支援機能と自動運転の違いをより明確にした。
SAE J3016は、運転支援および自動運転技術の水準をレベル0からレベル5までの6段階に分類し、各段階の概念と用語を定めた国際標準だ。2014年の制定以来、世界の自動車メーカーや部品メーカー、各国政府が、自動運転技術の開発や関連制度の整備に活用してきた。
近年は、車線維持や速度調整などの運転支援機能が広く普及する一方、無人ロボタクシーサービスも拡大している。こうした中、運転支援機能を完全な自動運転と誤認する問題が顕在化しており、「レベル2+」のような非公式表現も消費者の混乱を招く要因として指摘されていた。
科学技術情報通信部によると、チャ・ホンギETRI知能情報標準研究室長を中心とする韓国の研究陣が、3年6カ月にわたって今回の標準改定を主導した。これまで米国主導で改定されてきたSAE J3016で、韓国の研究陣が主導的な役割を担ったのは今回が初めてという。
今回の改定では、従来の各段階の説明を、運転者と車両の役割を軸に整理し直した。レベル1は操舵または速度のいずれか一方を支援する段階、レベル2はその両方を支援する段階と明確に定義した。
また、レベル1とレベル2はいずれも、運転者が常時監督し、必要に応じて介入しなければならない段階だとした。
レベル3は、あらかじめ定められた条件下で自動運転が可能だが、警報が出た場合や明白な車両故障が発生した場合には人が運転を引き継ぐ必要がある段階と定義した。レベル4は、定められた条件下でリスク低減のために人の運転を必要としない段階、レベル5は、人が運転できるあらゆる条件で運転者の介入なしに走行できる段階と位置付けた。
これらの内容を反映したSAE J3016の2026年改定版は、先月20日に正式に発刊された。科学技術情報通信部は、今回の改定により、自動車メーカーや部品・ソフトウェア企業、規制当局や保険関連機関が、自動運転機能の開発や安全設計において、より明確な基準を活用できるようになるとみている。
科学技術情報通信部の関係者は「自動運転サービスの拡大に伴い、国際的に通用する明確な標準の重要性が高まっている」とした上で、「今後も韓国が自動運転分野の国際標準をリードできるよう積極的に支援していく」と述べた。