Claudeの有料上位プランを再編したAnthropic。写真=Shutterstock

Anthropicは、AIアシスタント「Claude」の個人向け有料プランを見直し、最上位プランの名称を「Ultra」に変更した。あわせて、認証済みアカウントを対象に、5時間ごとに設けていた利用上限を撤廃した。

ITmediaによると、月額200ドルの「Max 20x」は「Ultra」に、月額100ドルの「Max 5x」は「Max」に、それぞれ名称を変更した。料金は据え置きで、既存契約者は追加の手続きなしで新プランに自動移行する。

今回の見直しは名称変更にとどまらない。Ultraでは、認証が完了したアカウントに限り、従来適用していた5時間単位の利用上限を廃止した。Anthropicは同日から、この措置を既存契約者の大半に適用し始めた。

一方で、新規作成から日が浅いアカウントについては、不正利用対策の観点から、アカウント確認が完了するまで一時的に制限を維持する。

この認証は、契約時の電話番号認証とは別の仕組みだ。アカウントの利用履歴や決済履歴などを基に自動で判定し、制限が解除される際はメールで通知する。ヘルプページでは、設定画面の利用量表示で「現在のセッション」のバーが表示されなければ、認証済みの状態だとしている。

もっとも、週次の利用上限は維持する。料金ページによると、月額100ドルのMaxは、月額20ドルのProに比べて、5時間あたりと週次の両基準で5倍相当の利用量を提供する。Ultraは週次基準でProの10倍の利用量を利用できる。

ただし、従来の「Max 20x」における20倍と、新しいUltraで示す10倍は、同じ基準ではない。従来の20倍は5時間単位の利用量を示し、現在の10倍は週次ベースの利用量を指す。このため、数字だけを見て単純に比較することはできない。

両プランでは、高性能モデル「Fable」を週次上限の50%まで利用できるほか、開発基盤のClaudeプラットフォームで使えるAPIクレジットも毎月付与する。付与額はMaxが月100ドル、Ultraが月200ドルだ。

ClaudeのMaxプランは2025年4月9日に提供を開始した。当初から、Proより利用量の多い個人向け上位プランとして2段階で展開してきた。月額100ドルプランは「Expanded Usage」、月額200ドルプランは「Maximum Flexibility」と位置付けられ、料金ページとアプリ上ではそれぞれ「Max 5x」「Max 20x」として区別していた。

今回の再編により、Anthropicは個人向け有料プランを「Max」と「Ultra」に整理するとともに、上位ユーザー向けの短期的な利用制限を緩和した。もっとも、新規アカウントでは認証前の制限が残り、週次上限も維持されるため、実際に利用できる量はアカウントの状態や利用パターンによって変わりそうだ。

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