写真=Alibaba Cloud。オランダ・アムステルダムに開設した同国初のパブリッククラウドリージョン。

Alibaba Cloudは、オランダ・アムステルダムに同国初のパブリッククラウドリージョンを開設し、データセンター2カ所の稼働を開始した。欧州で高まるデータ現地保管需要やAIサービス需要に対応し、同地域での事業拡大を進める。

FinTech News Switzerlandによると、同社はアムステルダムで開催した国際イベント「Apsara Conference」で、新リージョンの開設を発表した。オランダは、ドイツ・フランクフルト、英国・ロンドン、フランス・パリに続く、欧州4カ所目のリージョンとなる。

新拠点では、欧州企業によるデータの現地保管・処理を支援するほか、通信遅延の低減や災害復旧体制の強化にも対応する。提供するサービスは、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、データベース、セキュリティ、ビッグデータ分野に及ぶ。

AIエージェント関連サービスも段階的に投入する。主なサービスは、AIエージェントの実行環境をハードウェアレベルで分離する「ACS Agent Sandbox」、セキュリティ脅威に対応する「Agent Security Center」など。このほか、リスク検知ソリューション「AI Security Guardrails 2.0」、AIベースのセキュリティ運用基盤「Agentic SOC」、インテリジェント運用管理サービス「STAROps」も投入する予定だ。

イベントでは、企業や公共機関向けハイブリッドクラウド基盤「Apsara Stack」の最新版も公開した。80以上のクラウド・AI製品を、企業のオンプレミス環境に導入できるようにする。主な対象は、セキュリティや規制対応が重視される金融、通信、公共分野だ。

今回の拡張は、Alibabaが先に公表した530億ドル(約7兆9500億円)規模のAI・クラウドインフラ投資計画の一環だ。これにより、Alibaba Cloudのグローバルインフラは32リージョン、109アベイラビリティゾーンに拡大した。

Alibaba Cloudは今後12カ月以内に、フィンランドで初のクラウドリージョンを開設する計画。あわせてドイツとフランスのデータセンターも拡張する。欧州で進むデータ現地化需要を取り込み、AIインフラの供給力を高める構えだ。

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