Rippleのデイビッド・シュワーツ氏は、コミュニティで長く話題となってきた「100 XRP」Tシャツについて、XRP価格を示したものではなく、XRP Ledger(XRPL)が毎秒100件の取引処理(100TPS)に到達したことを記念して作ったものだと明らかにした。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが10月31日(現地時間)に報じた。シュワーツ氏によると、このTシャツはSwellで着用したもので、XRPLの処理性能向上を記念して制作したという。
発端となったのは、X上でのユーザーからの質問だった。投稿画像に写っていたTシャツの意味について説明を求められたシュワーツ氏は、「このTシャツは、XRPLが100TPSに到達したことを記念して作られた」と答えた。
あわせて、なぜこのTシャツが価格シグナルと受け止められたのかについても説明した。シュワーツ氏は、Tシャツを発注した当時のXRP価格は約0.30ドルだった一方、実際に受け取った際には1ドルになっていたと述べた。この時間差によって、Tシャツの「100」はネットワーク性能ではなく、XRPが1ドルに到達した局面を示すものだと受け取られたという。
当時についてシュワーツ氏は、「皆がそれをXRPの『100』だと思っていたので、そのままにしていた」とも語った。結果として、この数字は技術的な節目と価格上昇時の記憶の両方を象徴する形になった。
今回の説明は、XRPL初期の性能改善の流れとも重なる。U.Todayによると、XRPLは2015年2月の初期テスト段階で、毎秒80件の取引を安定的に処理した。その後の改善で、2015年3月から6月にかけてはスループットが毎秒120件から490件まで伸びた。
さらに同年10月には毎秒525件まで処理性能が向上し、翌年には毎秒1100件の水準に達した。2017年7月には、XRPLが毎秒1500件の処理性能を維持できることがデモで示され、U.Todayは現在も同水準が維持されていると報じている。
一方で、シュワーツ氏はTシャツを正確にいつ発注したかについては明らかにしていない。XRPは過去にも複数の時点で0.30ドル前後で取引されており、価格だけで制作時期を特定するのは難しいためだ。
それでも今回の説明によって、コミュニティ内で長く語られてきた象徴的なTシャツの意味は、価格観測ではなく技術的な文脈にあったことが改めて示された。Swellで注目を集めた「100」は、XRP価格への期待を示す文言ではなく、XRPLの性能改善における節目を記念した表示だった。