画像=WeeklyのローカルAIプラットフォーム「Owllo」のAIモデル選択画面。PC環境や用途に応じて複数のローカルAIモデルを利用できる。

Weeklyは、自社のローカルAIプラットフォーム「Owllo」にエージェント機能や各種スキル、自然言語での写真検索機能を追加した。あわせて、10型カラー電子ペーパー端末「Paper」との連携も進め、AIの出力先をハードウェアへ広げる。

Owlloは、オープンウェイトの大規模言語モデル(LLM)をユーザーのPC上で使えるようにしたプラットフォームだ。ユーザーがモデルを個別に導入したり、ターミナル操作やAPIキーの設定を行ったりしなくても、複数のローカルAIモデルを利用できるようにしている。

初期ベータ版から機能も拡充した。ユーザーは利用するAIモデルを自ら選べるほか、通常のチャットとエージェント実行を切り替えて使える。

あわせて、作業機能と資料管理機能を分け、メール、カレンダー、ファイル整理、Web検索などに対応するスキルも追加した。

Owlloは、オープンウェイトモデルをユーザーのPC上で動作させる仕組みを採る。ローカルで完結する処理については、別途の従量課金は発生しない。Weeklyは、導入や設定の手間を抑えることで、オープンウェイトモデルを扱いにくいユーザーでもローカルAIを使いやすくしたとしている。

直近では、PC内に保存されたデータの活用機能も強化した。自然言語での写真検索では、ファイル名や撮影日が分からなくても、「昨年の旅行で晴れた日に撮った写真」といった文章で目的の画像を探せるという。

同社は、ローカルAI需要が続く背景として、個人データの活用ニーズを挙げる。ChatGPTやClaudeなどのクラウドAIで個人文書や写真を使うには、データを外部サーバーに送信する必要がある。写真のように数十GB規模のデータを都度アップロードしなければならない不便さもあるとしている。

Owlloは、作業内容に応じてローカルモデルとクラウドAIを使い分ける。比較的単純な処理は軽量モデルでこなし、より高い性能が必要な場合は、PCに導入した別のローカルモデルを呼び出す。

ローカルでの処理が難しい場合は、ユーザーの同意を得たうえで、外部のクラウドAIをAPI経由で利用する。

Weeklyの最高技術責任者(CTO)、So Wooseok氏は「個人写真のように数十GBに及ぶデータを毎回外部に上げるのは不便で、機微なデータを外部事業者に渡すことに抵抗を感じる場合もある」と説明。そのうえで、「ローカルAIがフロンティアモデルを完全に代替するのは難しい。必要に応じてクラウドAIも併用する補完関係として捉えるべきだ」と述べた。

Weeklyは、ローカルAI事業をハードウェアにも広げている。現在、10型のカラー電子ペーパーディスプレイ「Paper」の米国投入を準備中だ。写真や予定、天気などの情報を生活空間に表示する補助ディスプレイとして開発した。

今後はOwlloとPaperを連携させ、予定や写真などユーザーごとの情報をAIで処理したうえで、Paperの画面に表示する計画だ。

WeeklyのYoon Juhyun代表は「AIがどの方式で動作しても、成果物はユーザーが目で見たり手で触れたりできる形である必要がある」としたうえで、「Paperは、AIが生み出した結果を生活空間で活用できるようにするための製品だ」と語った。

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