英国防省は、英陸軍向けに小型監視ドローン1025機を調達し、戦場での情報・監視・偵察(ISR)能力を強化する。これとは別に、既存の無人航空システム「Watchkeeper」の後継として長距離監視ドローンの更新も進め、最大4億ポンド(約600億円)を投じる計画だ。
英ITメディアTechRadarが22日に報じたところによると、英国防省は16日に小型ドローン調達事業を発表した。契約総額は1600万ポンド(約24億円)で、納入は最終段階に入っているという。
Evolve Dynamicsは、小型ドローン「FOXE-NATO」245機を供給する。機体重量は250グラム未満で、夜間運用向けの赤外線カメラを搭載する。
Marlborough Communicationsは、米Skydio製「X10 INTL」670機を供給する。X10 INTLは1分以内に飛行準備を完了でき、最高速度は時速45マイル(約72キロ)としている。
Brigantes ConsultingとHarmattan AIは、「SONORA」110機を供給する。実戦配備向けではなく、兵士が実任務で使用するドローンの運用を習得するための訓練用装備として位置付ける。
小型ドローン調達とは別に、英国軍はTekeverの長距離監視ドローン「AR5」を導入し、2014年から運用してきたWatchkeeperを置き換える。契約規模は最大4億ポンドで、まず6機を発注し、2029年までに最大24機へ拡大する計画だ。
AR5はカメラや各種センサーなど最大50キログラムを搭載できる。ウクライナでの運用実績を持ち、英国スウィンドンの新工場で生産する予定だという。
英国防省は、AR5の契約により2030年までに英国国内で1000件超の熟練雇用を支える見通しを示した。小型ドローン契約でも、これまでに30件超の新規職務が生まれ、このうち18件は採用を終えたと説明している。