XRP(写真=Shutterstock)

XRP市場ではレバレッジポジションの縮小と現物売りの拡大が同時に進んでいる。ただ、価格は主要な支持線近辺で底堅く推移しており、過度なレバレッジの解消によって急落時の連鎖清算リスクはやや和らいでいる。

18日、ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、XRPは1.40ドル近辺で取引され、直近1週間では約8%上昇した。

先物・現物市場ではポジション整理が急速に進んだ。BinanceのXRP未決済建玉は、8月22日の約3億2300万ドルから9月17日には約2億1900万ドルに減少した。4週間弱で約32%減った計算になる。同期間のXRP価格の下落率が約10%にとどまったことを踏まえると、新規の売り建てが膨らんだというより、既存のレバレッジポジションの解消が先行した可能性が高い。

デリバティブ市場全体でも同様の動きが確認された。XRPのデリバティブ未決済建玉は、8月中旬の約11億3000万ドルから9月17日には約8億7100万ドルへ減少した。1カ月足らずで2億5000万ドル超が縮小したことになる。

売り圧力は現物市場でより強く表れた。Binanceの無期限先物におけるCVDは、同期間にマイナス3億6100万ドルからマイナス10億ドルへ悪化し、7~9月で最も弱い水準となった。主要な中央集権型取引所を基に算出した推定現物CVDも、マイナス1億1100万ドルからマイナス21億ドルへ低下した。現物市場の売り越しが約20億ドル拡大した計算だ。

現物売りの拡大幅は、無期限先物CVDの減少幅である約6億3900万ドルの3倍を超えた。売りがレバレッジを用いる短期トレーダーに限らず、現物保有者の利益確定や損失圧縮による売却にも広がっていたことを示唆する。

もっとも、未決済建玉の縮小は、相場急落を増幅しかねない過度なレバレッジを取り除く側面もある。高レバレッジのロングポジションが減ったことで、XRPが再び下落しても連鎖的な強制清算が発生する可能性は従来より低下したとみられる。買い需要が戻れば、ショートスクイーズが起きる余地も残る。

テクニカル面では、XRPはレバレッジ縮小が進むなかでも、20週指数移動平均線に当たる1.29ドルを上回って推移した。短期的には、日足終値ベースで1.40ドルを安定して上回れば、次の上値目標として1.60~1.70ドルゾーンが意識されそうだ。逆に、1.29ドルを下回って引けた場合は、心理的節目の1.00ドルを試す展開もあり得る。

米連邦準備制度理事会(Fed)による0.25ポイントの利上げと、米証券取引委員会(SEC)がブロックチェーン基盤の株式取引に関する試験運用を承認したことを受け、暗号資産市場全体は反発基調にある。こうしたなか、XRPが強い現物売り圧力のなかでも支持線を維持できるかが、目先の焦点となっている。

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