ビットコイン(写真=Shutterstock)

ビットコインは短期的に反発した後、8万ドル近辺でもみ合う展開となっている。こうした中、9万ドル台を回復する前に、いったん7万ドル前半まで下値を試す可能性があるとのチャート分析が報じられた。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは9月17日、足元のビットコインの長期チャートについて、2023年の主要な上昇局面に先立ってみられた値動きと似た構造を示していると伝えた。具体的には、反発後に横ばいとなり、いったん下値を試したうえで再び上昇に向かう流れだという。

今回の分析で焦点となっているのは、現在の相場が新たな上昇トレンドの本格再開局面というより、急落後に形成されたレンジ相場を確認する段階にあるという点だ。チャート上では、ビットコインは2025年10月に12万4000〜12万6000ドル近辺で高値を付けた後に急落し、6万ドル前半まで下落した。下ヒゲでは一時5万6000ドル近辺まで売られたという。

主要な価格帯も比較的明確だ。下値の下限は5万6000〜6万4000ドルとされ、その上の7万〜7万2000ドルが次の主要なサポートとして意識されている。一方、上値では8万〜8万4000ドルが抵抗帯となっており、これを上抜けた場合の次の拡張ゾーンとして、9万ドル台半ばから後半が想定されている。

分析では、2023年の相場構造との類似性を重視している。当時のビットコインは1万6000ドル近辺で底固めした後、いったん2万4000ドルまで反発した。その後、3万〜3万1000ドルに接近したものの、上昇はそのまま加速せず、再び2万4000〜2万5000ドル台まで押し戻された。そこから上昇基調を強め、最終的には6万〜7万ドル台まで水準を切り上げた。今回も同様に、先に反発した後、レンジ上限の確認と再調整を経て次の上昇に向かう可能性があるとしている。

チャートが想定する値動きは、まず8万ドル後半まで戻した後、7万ドル前半まで調整し、その後9万ドル後半を試すという流れだ。さらに8万ドル前半への押しを挟みつつ、最終的には12万ドル台を目指すシナリオが示されている。ただ、これはあくまで想定経路であり、値動きが確定したことを意味するものではない。仮に7万ドル前半まで下落しても、5万6000ドルの反発安値を上回る水準を維持するため、相場構造としては高値・安値の切り上げ基調が保たれることになる。

短期のローソク足の動きも、こうした見方を補強している。直近5本では、6万3000〜6万5000ドル近辺で売り優勢だった流れが反発に転じ、その後の大陽線で価格は7万7000〜8万ドル近辺まで急伸した。一方、次の足では実体が小さくなり、8万〜8万2000ドル近辺で上ヒゲを付けた。取引時間中にはより高い水準を付けたものの、その価格帯を維持できなかったことを示している。

このため短期的には、強い反発の後に8万〜8万4000ドルの抵抗帯を明確に上抜けられず、価格が圧縮される構図とみられている。2023年と同様、まずレンジ上限を試した後に再びレンジ下限方向へ押し戻される展開も想定されるという。

ワイコフ理論の観点では、12万4000ドル近辺から5万6000〜6万4000ドル台までの下落は下落局面に当たり、その後の6万ドル前半から8万ドル前半までの横ばい推移は、上昇トレンド再開というより、取引レンジの形成またはテスト段階と位置付けられる。

目先の焦点は、8万〜8万4000ドルの抵抗帯を突破して上方向へ拡大するか、それとも先に7万〜7万2000ドル台まで下げて、より高い安値を形成するかにある。その後の値動き次第で、9万ドル台への再浮上や12万ドル台への再挑戦シナリオの現実味が見極められそうだ。

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