金とビットコインのイメージ写真=Reve AI

BlackRockのビットコイン現物上場投資信託(ETF)「iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)」が18日の取引で5%超上昇し、代表的な金ETF「SPDR Gold Shares(GLD)」を売買代金と上昇率の両面で上回った。ビットコイン関連商品への資金集中を印象づける動きとなった。

暗号資産メディアのThe Crypto Basicによると、IBITの同日の売買代金は15億6000万ドル(約2340億円)。ETF市場の売買代金ランキングで5位に入った。

価格は45.8ドル台で推移し、上昇率は5.8〜5.9%だった。一方、GLDは398.96ドル前後で取引され、上昇率は0.15%にとどまった。売買代金は9億764万ドル(約1361億円)で、ランキングは9位だった。

売買代金では、IBITがGLDを約6億5200万ドル(約978億円)上回り、差は約72%に達した。ランキングでもIBITが4つ上の順位となった。上昇率の差も約5.75ポイントと大きかった。

市場では、こうした値動きをビットコイン関連資産への資金流入を示すシグナルとして受け止める向きがある。BloombergのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏はSNSへの投稿で、IBITがETF売買代金ランキングで5位、GLDが9位だったと指摘した。

同氏は、通常はGLDの方が上位に入ることが多いとした上で、この日はビットコイン価格の上昇幅が大きかった可能性に言及した。

高水準の売買代金を記録した他のETFと比べても、IBITの存在感は際立った。IBITを上回ったのは、SPYの100億6000万ドル(約1兆5090億円)、QQQの67億5000万ドル(約1兆125億円)、SOXLの21億7000万ドル(約3255億円)、IWMの19億9000万ドル(約2985億円)の4本に限られた。

IBITはこれに続き、主要ETFに交じって上位に入った。今回の数値は、ビットコイン現物ETFが伝統的な安全資産である金の投資商品と資金獲得を競う構図を映し出したともいえる。GLDは主要な金投資商品の1つだが、この日の取引では値動きと売買活況の両面でIBITが優位だった。

バルチュナス氏は、当日の売買代金上位10本の顔ぶれについて、「今年を象徴する完璧なスナップショット」と表現した。大型指数連動型ETFへの需要、人工知能(AI)ブーム、通貨価値の希薄化を見込む取引が同時に反映されたとの見方を示した。

こうした流れは、JPモルガンの直近の指摘とも重なる。JPモルガンは前日、ETFを通じたヘッジ需要が弱まる局面では、ビットコインが金より強い値動きを見せる可能性があるとの見方を示していた。

今回の取引では、ビットコイン現物ETFが売買代金と上昇率で金ETFを上回ったことで、両資産クラス間の資金移動を巡る市場の関心が改めて高まった。

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