XRP(写真=Shutterstock)

XRPが直近24時間で15%上昇し、2025年7月以降に上値を抑えてきた長期の下落トレンドラインを上抜けた。足元の急反発を受け、市場では一時的な戻りにとどまるのか、それともトレンド転換の起点となるのかに関心が集まっている。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、XRPは20日(現地時間)、前週に0.98ドル(約147円)まで下落した後に切り返し、1.26ドル(約189円)近辺まで上昇した。

今回の反発で注目されているのは、上昇率そのものよりもチャートの変化だ。暗号資産アナリストのバードは、XRPが2025年7月以降続いてきた弱気トレンドのラインを突破したと指摘。1年以上続いた下落基調に変化の兆しが出てきたとの見方を示した。

週足チャートでも改善が見られる。XRPは2025年の高値圏を起点に2026年まで続いていた下落抵抗線を上回った。直前まで1ドル(約150円)を割り込んでいた価格が短期間で持ち直した点も、市場の注目を集めている。

日足ベースのテクニカル指標も好転した。アナリストのチャートナードは、XRPが1.10ドル(約165円)で引け、3カ月超にわたって上値抵抗となっていた50日指数移動平均線(EMA)を初めて終値ベースで上回ったと分析した。50日EMAは下落局面で重要な節目として意識されてきただけに、買い方優勢への転換を見極める材料とみられている。

こうしたなか、チャートナードは「XRPは1.50ドル(約225円)と1.00ドル(約150円)のどちらを先に付けるのか」と問題提起した。足元の反発が本格的な反転の始まりなのか、それとも再び1ドル近辺を試す一時的な戻りなのかを見極める局面だという。

強気な見方もある。アナリストのマイケルXBTは、前週にXRPが1ドルを割り込んだ段階から保有者に売却を控えるよう呼びかけていたとし、今回の反発は自身の見立てを裏付ける動きだと評価した。7年に及ぶペナントパターンがブレイク局面に近づいているとして、「歴史は繰り返す」と主張している。

もっとも、今回の急騰だけで長期の弱気相場が終わったと判断するのは時期尚早だ。XRPは直近24時間では大きく上昇した一方、過去90日ベースではなお下落圏にある。このため市場では、1.10〜1.15ドル(約165〜172円)を重要な価格帯として注視している。

この水準を維持し、上抜けたトレンドラインを下値支持線として定着させたうえで、50日EMAの上で推移できれば、長期下落局面の終了期待が一段と高まる可能性がある。逆に上抜けを維持できなければ、今回の動きが一時的な上振れに過ぎないとの見方が再燃し、1ドルの再試しに対する警戒が強まりそうだ。

外部環境では、ビットコイン相場の動向も変数となる。ビットコインは現在7万3000ドル(約1095万円)を上回っており、この地合いが続けばXRPの一段高を後押しする材料になり得る。

今回のラリーで焦点となっているのは、急速な値戻しそのものではなく、長期下落トレンドラインの上抜けと50日EMA回復が同時に確認された点だ。XRPがこの水準を実際に支持線へ転換できるかが、今後の相場の方向性を左右するポイントとなる。

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